二宮和也&小松菜奈、『8番出口』カンヌで大盛況「ほっとしています」 晴天の下で笑顔

2025/05/20 08:36 

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第78回カンヌ国際映画祭のフォトコールに登場した『8番出口』チーム(左から)川村元気監督、小松菜奈、二宮和也、平瀬謙太朗(脚本)(C)Kazuko WAKAYAMA

 フランスで開催中の「第78回カンヌ国際映画祭」で、約8分間のスタンディングオベーションを受けた映画『8番出口』(英題:Exit 8)。その公式上映の翌朝となる現地時間19日、主演の二宮和也、小松菜奈、川村元気監督、脚本家の平瀬謙太朗がそろってフォトコール(プレス向け撮影会)に登場した。

【画像】フォトコールのそのほかの写真

 映画祭のオフィシャルセレクション「ミッドナイト・スクリーニング部門」へ正式招待された本作。フォトコールでは、二宮がさりげないストライプが効いたカジュアルなスーツ、小松が光沢のあるスタイリッシュな黒のジャケット姿で登場。前夜のレッドカーペットや公式上映の緊張感から一転、2人とも自然体の笑顔を見せた。海外メディアに囲まれ、あちこちから「NINO〜!」と声が飛ぶ場面もあり、和やかな雰囲気の中で撮影が行われた。この日は快晴に恵まれ、まさにフォトコール日和となった。

 フォトコール後、二宮と小松はカンヌ現地を訪れた日本のマスコミ向けの取材会に出席。レッドカーペット、公式上映、フォトコール…と、初のカンヌ国際映画祭の公式行事を無事に終えた感想について聞かれると、二宮は「無事にカンヌで上映できた喜びと、その喜びが観客の皆さんの評価に直結して良かったです。カンヌ国際映画祭に正式招待されてから本日まで、いい思い出になったのでほっとしています」と話した。

 小松は「深夜上映なのに2,300人もの観客の皆さんが歓迎してくださり、楽しみに待っていてくれたのだなという嬉しい気持ちと、やはりカンヌ国際映画祭という場で初上映することに、チームみんなで喜びを分かち合えた素晴らしい時間でした」と、喜びのコメント。

 8分間も続いた感動のスタンディングオベーションについては「日本でもなかなか経験のできないことを海外で起こせたというのは、『8番出口』のもつ影響力。川村監督や平瀬さんをはじめ、スタッフの方たちが楽しそうにしていたのを見られたのは良かったです」(二宮)、「本当に感動しました。やはり今回、チームのみなさんと一緒に現地の反応が聞けるのは貴重な経験ですし、どのような反応がかえってくるのか気になっていましたが、観客の皆さんは真剣に観てくれていたので、心にぐっとくるものがありました」(小松)とそれぞれ語った。

 主演とは別に、脚本協力としても今作に参加している二宮は、公式上映を観た観客からの「ゲームを上手く映画化していて、新ジャンル系の地位を全世界で確立すると思う」「実際に通路に迷い込み、抜け出せなくなるような印象を観客に抱かせていた」「観客も一緒になって異変を探すような、映画を受動から能動の体験へと変えていた」などといった反応について、「“楽しかった”と言ってもらえるのが一番嬉しいですし、それが本質であってほしいと思います。もう一回観たいとか、あのシーンを観直したいとか、ストレートに感想を言ってもらえるように、脚本づくりから携わりました」と手応えをかみしめていた。

 今回のカンヌ来訪では映画祭への参加だけでなく、街巡りもした二人。特に印象的だった8つのエピソードを4つずつ上げるなら?という質問に対して二宮は「僕は飛行機でパリへ向かっている途中、初めての航路で北極の上を通り、人生初の流氷を見たこと。次は、今回初めてカンヌに訪れて、“映画『浅田家!』をパリで観ました!”と街の方に言われたこと。あとは、やはり街並みです。日本ではなかなか見られない坂道や石畳などの景色が印象に残っています。仕事で名所に訪れて、カンヌの景色を見て、あそこに映画祭の会場があるんだな…とか目視した数時間後に会場に行き、レッドカーペットを歩いたのも思い出深いです」。

 小松は「私はレッドカーペットです。毎年、この時期にニュースなどでカンヌ国際映画祭の模様は観ていたので、まさか私がそこに参加できるとは思ってもおらず、今回の件を聞いたときはまだ実感がわかなかったです。次は、リゾート地ならではの太陽や海。光が日本とは違うのか、写真を撮っても日本とは違う写り方になるなと感じました。かっこいい写真が撮影できます(笑)。あとは、弾丸でしたがカンヌの余韻を楽しめたこと。一日一日が濃く、夢のような時間を過ごせました。お仕事で観客の皆さんと一緒に映画を最初から最後まで観る機会はなかなかないので、反応が確認できて嬉しかったです。上映前から歓声が起きるなんて日本にはない反応だと思うので、経験できて良かったです」と答えた。

 映画『8番出口』は、2023年にインディーゲームクリエイター・KOTAKE CREATE氏が単独で開発し、累計170万ダウンロードを記録した人気ゲームが原作。無限ループする地下通路で“異変”を見抜き、脱出を目指すという異色のサスペンス・スリラー。日本での劇場公開は、8月29日を予定している。
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