キアヌ・リーブスを継ぐアナ・デ・アルマスという才能 “復讐のバレリーナ”として舞い踊る

2025/07/18 21:23 

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映画『バレリーナ:The World of John Wick』(8月22日公開)(R), TM & (C)2025 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 世界中に熱狂的ファンを持つ「ジョン・ウィック」シリーズ。その最新作『バレリーナ:The World of John Wick』が、8月22日より日本で公開される。主演に抜てきされたのは、ハリウッドでもっとも注目を集める俳優アナ・デ・アルマス。彼女の華麗なキャリアと、本作での新境地について掘り下げてみたい。

【画像】ジョン・ウィックの場面写真

 アナは母国キューバからキャリアをスタートし、スペインを経て、26歳でハリウッドに進出。英語の壁を乗り越えながら、彼女はまさに体当たりで夢をつかんだ。転機となったのは、キアヌ・リーブスと共演した『ノック・ノック』(2015年)。キアヌ演じる家族思いの建築家を誘惑し、散々な目に合わせるセクシーな美女を演じた。

 以降、『ブレードランナー 2049』(17年)、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(19年)などの話題作に次々と出演。22年にはNetflix映画『ブロンド』でマリリン・モンローを演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされるなど、名実ともにトップ女優の地位を確立した。

 そして記憶に新しいのが、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21年)のボンドガール、パロマ役。美しくセクシーな見た目とは裏腹に、キレッキレのアクションを披露。わずかな出演シーンながら強烈なインパクトを残し、観客を魅了した。

 そんなアナが挑む最新作『バレリーナ:The World of John Wick』では、復讐に燃える殺し屋・イヴを熱演。幼いころに謎の暗殺教団によって父を惨殺され、ジョン・ウィックの古巣でもある犯罪組織:ルスカ・ロマに身を寄せ、殺し屋としての道を歩み始めるという役どころ。ジョン・ウィックのように最初から最強の殺し屋というワケではなく、普通の少女が復讐を胸に修羅の道を歩むという熱い成長ドラマも本作の大きな見どころだ。

 アクション面でも彼女の進化は著しい。シリーズ監督チャド・スタエルスキが設立した「87イレブン」での特訓を経て完成させた戦闘シーンは、まさにバレリーナのようにしなやかで、力強い。

 「私が得意とすることを見極めて、私にとってはどんなことがやりやすいかを考えてくれたの。そうすることで、私がやりやすい戦闘シーンを作り出した。銃とか、映画の中で私が使う武器の扱い方を習うのも楽しかったわ」と語るアナ。

 銃撃戦も肉弾戦も華麗にこなし、観る者を圧倒するその姿に、一緒にトレーニングに参加したキアヌさえも「"百戦錬磨の古参である僕が"彼女がバンバン来てただ従うだけだった"」と舌を巻いたという。

 アナ・デ・アルマスのひたむきな努力と揺るぎない覚悟が、本作に深みとリアリティを与え、観客の記憶に残る新たな伝説を刻む。
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