『渡辺篤史の建もの探訪』建主は6年ぶり2度目の出演 都内の狭小住宅→“正反対の家”づくりに…

2025/08/08 10:00 

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約23畳大のLDK=「神奈川県鎌倉市・吉能邸」(C)テレビ朝日

 俳優・渡辺篤史が案内役を務めるテレビ朝日の人気番組『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)の9日放送は「木の風合い 伝統工法の家」、神奈川県鎌倉市の吉能邸を紹介する。今回の建主は建築家で、番組には6年ぶり2回目の登場。都内の狭小住宅を紹介した前回から一転、今回は伝統的な木組みと土壁を取り入れた、“正反対の家”づくりに取り組んだ。

【写真】“く”の字形平面の建物「神奈川県鎌倉市・吉能邸」

 舞台は鎌倉の住宅地。焼杉張りの落ち着いた外壁が周囲に馴染む一方で、建物全体は平面が“くの字”を描く個性的なデザイン。玄関に足を踏み入れると、杉の香りが広がり、天井はルーバー状に設えられている。

 LDKは約23畳の大空間。床には杉板、壁は土壁と漆喰、天井は構造材を現しにした自然素材尽くしの設計。3段階の高低差を持たせた床や、南北両側に設けた全開可能な引き戸が特徴的で、縦格子の網戸と障子戸も備えられ、風通しと光の取り入れに配慮されている。

 キッチンやダイニングテーブルはすべて造作で、木材は丸太の状態で仕入れ、自ら製材したものを使用。食卓上にはプロジェクターを内蔵した木製の吊り箱があり、居間の漆喰壁に映像を直接投影できる仕様になっている。

 2階には建主の仕事場でもある書斎や、家族で使える洗面室、木製の洗面台、ヒノキ張りの浴室が並び、浴槽には青森ヒバを使用。16畳の広々とした寝室は、子どもたちの成長にあわせて空間を仕切れるよう計画されており、現在は“棚”をベッドとして使っている。

竣工:2022年12月
敷地面積:171.7平方メートル(51.9坪)
建築面積:67.0平方メートル(20.3坪)
延床面積:114.3平方メートル(34.6坪)
構造:木造(伝統工法)
設計:吉能雅人/アトリエユイム
ORICON NEWS

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