横山裕×渋谷すばる、ツーマン対バンが完結 覚悟と友情ぶつけた公演で「繋がる」想い

2025/10/06 11:05 

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横山裕×渋谷すばる、ツーマン対バンが完結 写真:冨田味我

 横山裕と渋谷すばるによる対バンライブ『横山裕×渋谷すばる』の最終公演が、5日に東京・ガーデンシアターで開催された。9月20日、21日の兵庫・神戸ワールド記念ホール公演に始まり、10月3日から5日までの東京3Daysを経て、全5公演で3万5000人を動員。全日程が即日完売となった本ライブは、それぞれがアーティストとしての覚悟をぶつけ合う、唯一無二のステージとなった。

【ライブ写真】ステージでエモーショナルな表情を見せる横山裕

 先攻として登場したのは、6月にソロアルバムを発表し、15年ぶりとなる全国ソロツアー『ROCK TO YOU LIVE TOUR』を9月に完走したばかりの横山。「今日が一番幸せってライブやるからさ。全力でかかってこいよ!」と叫び、ギターをかき鳴らして「ロックスター」へ。続く「存在意義」では、「あなたと俺でやるんすよ」と語りかけながら、一人ひとりに“届ける”パフォーマンスを見せた。

 MCでは、「今日という日を脳裏に焼き付けて、これからもやっていこうと思う。帰るときに、幸せやったなって思わせるから大丈夫。絶対。悔いが残らんように出し切る」と熱を込めて呼びかけ、「黄金期」「プライド」などを全力で歌唱。終盤には、「あいつの強い覚悟がなかったら、ずっと歌い続けてくれてなかったら…俺はギターを持ってないし、今、あなたの前で歌ってないと思う」と語り、「自分を信じないと人を信じれないから。人を信じられへんかったら、人に優しくしてもらえへんから。だから、あなたも自分を信じて。自分を信じて、自分がいいと思うものを信じて、俺はそんなカッコいい人生を歩みたいと思ってんねん、あなたとともに」と観客へメッセージを託した。そして最後に「ど真ん中」を演奏し、「このあと、俺の友達がカッコいいステージを見せてくれるから!」と渋谷へとバトンをつないだ。

 続いて登場した渋谷は、ピンスポットの中でアカペラを披露。このツーマンのきっかけにもなった「人間讃歌」からステージを開始した。ダンサーとともに届けた「Lov U」「アオ」では、笑顔を見せつつ、「最高のバトンを受け取ったので、自分も自分のベストを尽くそうと思います」「誰もが一生懸命戦ってる。どんなときも、ありのままのあなたでいてください」と語って「さらば」を歌い上げた。

 中盤では新曲「Final Note」をサプライズで披露。バンドメンバーとの掛け合いを楽しみながら、「ストライクゾーン」では会場全体がタオルを振り回し、一体感が最高潮に達した。「全部、ぶつけてこい!俺がひとつ残らず全部受け取るから」と客席を煽ると、ブルースハープを交えて「爆音」「ワレワレハニンゲンダ」といったロックチューンを畳みかけた。

 終盤には、「今回の対バンができたのは、横山裕っていう一人の人間の熱い想い、覚悟…そういうヨコの想いが伝わって、心動かされた人がたくさんいたから。俺も、その一人です」と感謝を伝え、「僕と横山裕とでしかできないライブを届けられたんじゃないかと思っています」と語った。そして、ラストナンバーの「Sing」では「歌が必要だ この世界に」というフレーズを観客とともに歌い、会場をひとつにまとめ上げた。

 アンコールでは、ふたりが再び登場。笑いを交えたトークで会場を和ませたあと、横山がゲストボーカルとして参加した「Su」を披露。さらに、モニターにちょうど1年前の同日「10月5日」に撮影された写真が映し出されるという偶然も重なり、驚きと歓喜の声が響いた。最後は、横山の楽曲「繋がる」をふたりで熱唱。その絆と音で、ステージは感動のフィナーレを迎えた。
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