「母になる選択を安心してできる社会に」 波瑠&川栄李奈『フェイクマミー』で問いかける家族の…

金曜ドラマ『フェイクマミー』の場面カット (C)TBS

【写真多数】豪華キャストを一挙紹介!波瑠、川栄李奈、向井康二、田中みな実ら
東京大学を卒業して大手企業に就職し順風満帆なエリート街道を歩んでいたものの、訳あって突発的に会社を辞めてしまい、転職に苦戦している花村薫(はなむら・かおる/波瑠)。そんな薫はベンチャー企業「RAINBOWLAB」の面接を受けたことをきっかけに社長の日高茉海恵(ひだか・まみえ/川栄李奈)と出会う。茉海恵は高校を中退しているが、ヤンキー時代に培った抜群のコミュ力で人望が厚く、自らが広告塔となり自社の商品を大バズりさせた社長である一方、非公表の娘・いろは(池村碧彩)をひとりで育てるシングルマザーだ。
理想の職場を追い求める日々にくたびれていた薫は、小学校受験をするいろはの家庭教師を茉海恵から高待遇でオファーされ思わず引き受けてしまう。いろはが行きたい名門私立・柳和学園小学校は規律と伝統を重んじており、保護者に求めるもののハードルも高く、茉海恵にとって仕事との両立は到底不可能だった。さらに、入学試験では筆記試験のほか親子面接が重要視されており…茉海恵は薫の圧倒的な学力と知性を評価して、薫に驚きの提案を持ちかける。「お受験の日、私の代わりにママとして面接を受けてほしい」。もしバレてしまったらもちろん刑罰に問われる可能性があり、入学後のことも考えて断る薫だったが…。
正反対の人生を歩んできた2人の女性が子どもの未来のために“母親のなりすまし”という禁断の“フェイクマミー(ニセママ)”契約を結ぶ…!? 母親業のアウトソーシングからはじまるウソとトラブルだらけのファミリークライム・エンターテインメントを繰り広げる。
――クランクインからしばらく経ちますが、お二人それぞれ役柄に馴染んできた感覚はありますか。
<波瑠>
私が演じている薫は「東大卒」という設定があります。これまでも勉強や仕事ができる役柄をいただくことが多いのですが、自分では「本当の私はそうじゃないのにな」と思いながら演じることもあって(笑)。今作も随所にプライドの高さや、歩んできた道への自信から生まれる頑固さといった部分が描かれていて、そこは大切に表現したいと思っています。そして、茉海恵やいろはと出会っていくことでの変化を、しっかりコントラストとして見せていけたらいいなと思いながら演じています。
<川栄>
私はこれまでいただいた役柄が、わりと自分自身に近いことが多いんです。勉強は得意じゃないけど仕事はできる、とか(笑)。今回の茉海恵も「自分に似てるな」と思う部分がありました。子どもの年齢も、実生活の私の子と同じ幼稚園の年長さん世代なので、特別に役作りをしなくても自然体で茉海恵を演じられているなという感覚があります。
――以前のインタビューで「お互い頼れる座長」だとお話されていましたが、実際に久々の共演で撮影が進む中、印象は変わりましたか。
<川栄>
波瑠さんは、いるだけで安心感があるんです。芝居でもそうですし、前回ご一緒したときから“多くを語らず、背中で見せて引っ張っていく”タイプだなと感じていて。今回もその背中についていきたいと思っています。
<波瑠>
私も心強いですし、同時に「自分も頑張らなきゃ」って奮い立たせてもらえる存在ですね。
――キャストの皆さんとの撮影現場での裏話があれば教えてください。
<波瑠>
ボスママたち“柳和の三羽烏”(野呂佳代、橋本マナミ、中田クルミ)が揃うと現場は一気に賑やかになります。本橋さゆり役の田中みな実さんは美容トークの中心になるんですが、意外にもラーメン談義で盛り上がったのが印象的でした。「あの駅では、あのラーメン店をハシゴして!」と勧めてくださって、すごく可愛らしかったです。
<川栄>
私は「RAINBOWLAB」での撮影が多いので、黒木竜馬役の向井康二さんと一緒のシーンが多いんですが、すごくムードメーカーでずっと喋っています(笑)。とても明るく現場を盛り上げてくださいます。
――いろは役の碧彩ちゃんとの共演はいかがですか。
<波瑠>
本当に「天真爛漫」という言葉がぴったり。純粋に可愛いなと思う瞬間もあれば、9歳とは思えないほど大人びた振る舞いを見せることもあります。眠い時でもあくびを必死に隠す姿なんて大人顔負け。けれど話しかけると無邪気な子どもらしさも全開で、その両面がまさに“いろはそのもの”。現場で本当に救われています。
<川栄>
お話ししていると子どもだということを忘れるくらいしっかりしているのに、子どもらしい可愛さもある。そのバランスが素敵ですし、見習う部分も多いですね。碧彩ちゃんが「この現場は楽しい」と思えるように、私も力になりたいです。
――普段のコミュニケーションはどう取られているんですか。
<波瑠>
碧彩ちゃんは踊るのが好きで、いつも何かしら踊っています。「今日はそのダンスなに?」って声をかけたり、持ってきてくれる可愛い小物の話をしたりしています。家ではマスコット同士が仲良くないらしく(笑)、そういう裏話も教えてくれるんです。
<川栄>
私は普段、子どもに対してフランクすぎる話し方をしちゃうんです。「マジで?」みたいな(笑)。だから碧彩ちゃんには友達のように接してしまっていて、逆に彼女の方が大人に感じることも多いです。もっと大人らしく、いっぱい遊んであげたいなと思ってます(笑)。
――ご自身の役に共感した部分や理解が難しかった部分はありましたか。
<波瑠>
薫は、自分の学歴や仕事に誇りを持っていて理想が高い女性。その理想を周囲にも求めてしまうところがあります。その感覚は少し自分と重なる部分があって理解できることがありました。母になる選択をまだしていない自分とも重なる部分があり、感情移入しやすい役です。
<川栄>
茉海恵は、子育てと仕事を両立している点が、自分と重なります。子どもが熱を出したら迎えに行かなくてはならない、そのことで職場で罪悪感を抱く…。そういう葛藤はリアルに想像できますし共感できますね。だから自然体で演じられる反面、「茉海恵と近すぎて大丈夫かな」と思うくらい自分と重なる役です。
――お二人にとって、母親からの愛情を感じた思い出はありますか。
<波瑠>
私は子どもの頃、体が弱くてよく熱を出していたんです。共働きの両親に迷惑をかけていたと思いますが、母は一度も仕事を休んだ自己嫌悪のような顔を見せず、ただひたすら母親として向き合ってくれました。今思えば、それこそが大きな愛情だったんだと気づきました。
<川栄>
私も両親が共働きでしたが、お母さんが毎日ご飯を作ってくれて、園や学校で必要なものは全部手作り。私が大好きだった人形やその洋服まで夜な夜な作ってくれました。当時は「やった!」くらいにしか思っていませんでしたが、自分が母になった今、その愛情の深さに改めて感謝しています。
――この作品は子育てと仕事の両立に奮闘する女性たちを描いています。社会的な視点で感じることはありますか。
<波瑠>
「もう1人自分がいればいいのに」と思うお母さんはきっと多いはずです。私自身、撮影現場で子どもと接していると新しい発見がたくさんあって、自分の世界が広がるのを感じます。だから母になる選択をもっと安心してできる社会になってほしい。“フェイクマミー”のような形に限らず、支える職業や仕組みが増えれば、もっと自由に生き方を選べるようになると思います。
<川栄>
昔のように「夫が働き、妻は家事育児」という時代ではないはずなのに、いまだに「母親が育児を担うのが当たり前」という風潮は残っていますよね。でも本来は“みんなでやること”だと思うんです。だからこの作品を通じて「もっと肩の力を抜いてもいいんだ」と多くの女性に感じてもらえたら嬉しいですし、家族の新しい形を考えるきっかけになればと思います。
――最後に、視聴者へメッセージをお願いします。
<波瑠>
第1話は出会いの物語です。このタイミングでこの作品に参加できたこと自体がご縁だと思っています。新しい刺激や勇気を与えてくれる作品なので、多くの方に楽しんでいただけると思います。
<川栄>
「ニセママ契約」を通じて、愛情や絆、新しい家族の形が描かれていきます。後半に進むほど見どころが増えていきますし、キャラクターが濃く、それぞれが大切にしているものも違うので、多くの方に楽しんでいただけたらと思います。
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