『べらぼう』最終回で“粋な演出” ネット涙「まさか」「名シーン」

2025/12/15 08:40 

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大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の場面カット(C)NHK

 俳優の横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)の最終回が14日に放送され、物語の締めくくりとして描かれた“瀬川のその後”に大きな反響が集まっている。

【写真】まさか…”粋な演出”にネット涙

 2025年の放送100年の節目に制作された本作は、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いた人物、蔦屋重三郎を主人公に描く。親も金も後ろ盾もないところから、“江戸のメディア王”へと駆け上がった蔦重が、喜多川歌麿や葛飾北斎、山東京伝を世に送り出し、東洲斎写楽という謎多き絵師を生んだ軌跡を描いた。脚本は森下佳子氏が担当した。

 最終回では、店を再開し写楽絵を出し続ける蔦重が、和学や長編作品にも手を広げ、本屋として精力的に動く姿が描かれる。そんな中、長谷川平蔵宣以(中村隼人)に連れられ宿場町の茶屋を訪れた蔦重は、「本が好きな女将」がいる店の話を聞かされる。平蔵はその女性について「子にも恵まれ、幸せにしておるようだ」と語り、蔦重に気遣いを見せた。

 やがて店先に現れた女将の後ろ姿を、蔦重と平蔵が懐かしそうに見つめる場面が映し出される。顔も名前も明かされないまま、瀬川(小芝風花)の回想シーンが重ねられたことで、かつて蔦重と恋仲にあり、第14回で姿を消した瀬川の現在を示唆する演出となった。

 SNSでは「まさか瀬川なのか…?」「瀬川が幸せに暮らしていると分かっただけで救われた」「名前も顔も出さないのが粋」「蔦重の表情だけで全部伝わる」「名シーンだった」「もうあのやり取りだけで泣いた」といった声が相次ぎ、余白を残したラストを称賛する反応が広がった。物語は静かな余韻を残しながら、蔦重の夢と人生の行方を描き切り、幕を閉じた。
ORICON NEWS

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