１９日に開幕するフィギュアスケートの全日本選手権（東京）を前に、日本スケート連盟は１５日、現時点での２０２６年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック代表選考対象選手らを公表した。選考上の混乱を避けるために２季前から導入した取り組み。３枠あるシングルで、男子は鍵山優真選手（オリエンタルバイオ・中京大）が最上位候補で佐藤駿選手（エームサービス・明大）が次点の有力候補。女子は坂本花織選手（シスメックス）や中井亜美選手（ＴＯＫＩＯインカラミ）が各選考項目で上位に名を連ねた。

　男女の五輪代表は、全日本選手権のシニア優勝者が１人目として自動的に決定。２人目は①全日本選手権の２、３位②グランプリ（ＧＰ）ファイナル出場上位２選手③国際スケート連盟（ＩＳＵ）公認大会でのシーズン最高得点の上位３選手――を対象に、総合的に選考する。３人目はここまで候補に挙がった選手などから総合的に判断する。

　リストでは、２人目、３人目の枠について、上位の選考により繰り上がりで選考基準を満たす可能性がある選手も含めた各対象選手を記載。男子では三浦佳生選手（オリエンタルバイオ・明大）や友野一希選手（第一住建グループ）、女子は千葉百音選手（木下グループ）や住吉りをん選手（オリエンタルバイオ・明大）らが候補に入った。

　五輪のほか、世界選手権や４大陸選手権、世界ジュニア選手権の選考対象選手も公表された。【倉沢仁志】