真田広之、『モータルコンバット』の魅力語る「決めゼリフも全力で」『SHOGUN 将軍』とは…
ハサシ・ハンゾウ/スコーピオン(真田広之)=映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』(6月5日公開)(C)2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved

【動画】真田広之らキャスト陣がガチバトルを熱く語る特別映像
本作は5月8日の全米公開後、初日に前作比約2倍の興行収入を記録するロケットスタートを切り、全世界興収1億ドルを突破する大ヒットとなっている。
前作に続き、人気キャラクター、ハサシ・ハンゾウ/スコーピオンを演じる真田広之に話を聞いた。
■『SHOGUN 将軍』とは正反対の作品
真田といえば、主演兼プロデューサーを務めたドラマ『SHOGUN 将軍』で、日本文化の再現性を徹底的に追求し、エミー賞、ゴールデングローブ賞などを席巻したことも記憶に新しい。一方、『モータルコンバット』は日本文化を独自に解釈したファンタジー色の強い世界観が特徴だ。
真田は、そんな対照的な世界観を行き来する面白さを感じていたという。
「『モータルコンバット』と『SHOGUN 将軍』は、ある意味で正反対の作品ですよね。両作品に関われたことは、とても面白かったですし、そのギャップを楽しんでいました。たぶん浅野くん(ライデン役の浅野忠信)も同じだったと思います。両極に振り切れた作品だからこそ、新鮮な気持ちで向き合うことができましたし、それぞれ違った魅力を味わいながら撮影していました」
■「どうしてトーナメントがないんだ」ファンの声に応えた続編
前作公開時には、ゲームシリーズの代名詞でもある“モータルコンバット・トーナメント”が描かれなかったことに対し、一部のファンから不満の声も上がっていた。
真田自身もそうした反応を耳にしていたという。
「今回の脚本を読んだときに『ついにやってくれたな』と思いました。ファンの皆さんにもきっと喜んでもらえるだろうと。もちろんゲームファンだけに向けた作品ではありませんが、期待されているものに応えるのはエンターテインメントの基本だと思うんです。そういう意味でも、トーナメントが描かれたのは大きかった。ファンサービスにもなっていますし、作品にとっても良いことだったと思います。その中でハサシ・ハンゾウ/スコーピオンの役割をしっかり果たそうという気持ちで臨みました」
真田が演じるのは、白井流の忍者一族を率いるハサシ・ハンゾウ/スコーピオン。前作で命を落とした後、冥界での長い苦難を経て復活を果たす。人間だった頃の記憶や思いを抱えながらも、今や冥界の戦士として新たな運命に身を置いている。
長年さまざまな忍者役を演じてきた経験から、「ハサシ・ハンゾウはとても自然に演じられるキャラクターだった」と振り返る。一方で、冥界から蘇ったスコーピオンについては「なりきるのが本当に楽しい」と、その魅力を語った。
「1作目の時は、僕自身がゲームにそこまで詳しい方ではなかったので、ファンの方々がこのキャラクターに何を期待しているのかを知るために、実際にゲームをプレイしたり、バックグラウンドを学ぶために映像を見たりしながら理解を深めていきました。人気キャラクターを演じるプレッシャーもありましたが、驚いたのは公開後です。登場シーンや決めゼリフの後の観客のリアクションが本当に大きくて、『ここまで愛されているキャラクターなんだ』と実感しました」
続編となる今作では、すでに自分なりのスコーピオン像ができ上がっていたという。
「今回は、自然に役に入ることができました。冥界で長い時間を過ごしたという設定を反映して、鎧にも焼け焦げたようなディテールが加えられています。そうしたルックスの面白さもありますし、クナイを使ったファイティングスタイルも魅力です。何より、『Get Over Here!(こっちに来い!)』という決めゼリフをまた言える。その楽しさは大きかったですね」
■「ここまでやっていいの?」という振り切り方
リアリティを追求した『SHOGUN 将軍』とは対照的に、『モータルコンバット』はゲーム原作ならではのケレン味と娯楽性を全開にした作品だ。その振り切った世界観こそが、真田にとっても大きな魅力だったという。
「最近の作品はリアリティ志向なので、あえて抑制的に表現することもあります。でも『モータルコンバット』は、『ここまでやっていいの?』というくらい振り切れるんです。ゲーム原作であり、架空のキャラクターを演じるからこそ可能になる表現がある。派手なアクションも、決めポーズも、決めゼリフも、遠慮なく全力でやれる。いかに観客に楽しんでもらうかに徹することができる。それは、俳優としての醍醐味だと思います。そういう振り切った作品があるからこそ、『SHOGUN 将軍』のようにオーセンティックに作る意味も見えてくる。僕にとっては、その両方があることがすごくいいバランスなんです」
■「戦うだけの役ではなくなった」俳優としての充実感
『ラスト サムライ』(2003年)、『ウルヴァリン: SAMURAI』(2013年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)、Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』(2021年)など、ハリウッド超大作にも出演してきた真田。近年は、アクションシーンだけでなく、キャラクターの背景やドラマまで丁寧に描かれた作品との出会いに、俳優としてのやりがいを感じているという。
「昔は戦うためだけに登場するような役も多くて、ドラマ性が足りないことに悩むこともありました。でも最近は、なぜその人物が戦うのか、どんな思いを背負っているのかを脚本の中にしっかり書いてくれるようになった。だから、これまで培ってきた経験をすべて注ぎ込めるようになったんです。ただ、求められる限り、そして自分が動ける限りは、監督の要望に応え続けたいと思っています」
リアリティを追求した『SHOGUN 将軍』と、ケレン味あふれる『モータルコンバット』。両極の作品を行き来しながら、それぞれの魅力を全力で体現する。その言葉からは、俳優という仕事を今なお心から楽しんでいることが伝わってきた。
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