石川祐希「1人に頼るのでなく」 VNL開幕セレモニー会見詳報
バレーボールの国際大会ネーションズリーグ(VNL)の開幕に合わせた「セレモニー会見」が4日、東京都港区の赤坂サカス広場であり、男子日本代表の主将の石川祐希選手と西田有志選手、高橋藍選手が意気込みなどを語った。
会見はVNLの中継を放送するTBSが実施。選手たちは、大会の応援サポーターを務めるアイドルグループ「timelesz」の原嘉孝さんや視聴者の質問に答えた。
会見に先立ち行われた「始球式」では石川選手が放ったスパイクがレシーブ役の原さんの顔面に直撃するハプニングがあった。
「光栄です。こんな機会はないので」と笑顔を見せた原さんに対し、石川選手は「申し訳なかったです」と謝罪。西田選手は「キャプテン、ダメでしょ」と声をかけ、集まったファンから笑いが起きた。【森野俊】
会見での主なやり取りは以下の通り。
◇「表彰台目指して頑張る」
<VNLの開幕に向けて今の気持ちは>
石川 女子が今日、開幕して、1週間後には僕たちが開幕するということで、本当に気持ちが高まっています。
西田 少しずつチームも良くなってきています。(7月の1次リーグ第3週の)大阪ラウンドで皆さんの目の前で戦うことはできると思いますが、(1次リーグの第1、2週の)中国、フランスでもしっかり勝って日本に帰ってきたいと思います。
高橋 今季の日本代表は昨季いなかった(西田選手ら)メンバーもそろっていますし、このネーションズリーグで表彰台を目指して頑張っていきます。
<試合当日の自身の状態はどのタイミングで判断しますか>
高橋 朝起きて、まず鏡を見るじゃないですか。寝癖が1本もなかったら今日は調子いいなと。寝癖がはねていたら、ちょっと心配だなってなりますね。
<心配だと思った時はどう対処しますか>
高橋 あえて試合のイメージをして、緊張を自分から作るようにしています。アドレナリンや緊張感がいいプレーを生み出すこともあるので、体を興奮させていきます。
石川 僕は試合の前のアップの時に大体、(状態の善しあしを)感じますね。ブロックジャンプをする時に、自分の体が浮いているのか浮いていないのかというのを、一つの判断基準にしています。
試合の日なので大体、調子が上がっていないことはないですが、いつもより跳んでいないなと感じたら、スパイクの打ち方をちょっと変えてみたり、ブロックに対してどうアプローチするかを変えたりはします。
西田 僕も石川選手と一緒で、アップでジャンプして、ちょっとタイミングが違うなとなった時です。コンディションが良い悪いというよりも、その日はその日なのでそれを受け入れるようにしています。
<試合で何をしてもスパイクがうまく決まらないと感じた時にどのようにメンタルをコントロールしますか>
高橋 自分のポジション(アウトサイドヒッター)はレシーブもサーブもブロックもできます。チームで戦っているので、自分自身の役割を他に置いて、レシーブなどでチームを救っていこうと役割を考えて戦っています。
石川 僕も高橋選手と同じです。ポジションも同じなので、得点できなければ他のプレーで補うようにはしています。でも、得点を取らなければいけない時は必ず来るので、その時までにどうやって得点を取ろうかという準備は最低限しておきます。
西田 僕も2人と一緒です。オポ(ジット)はあまりディフェンスをしなくていいみたいな捉えられ方はするんですけど、僕はそうは思っていなくて。オポだからこそディフェンスをしないといけないと僕は思っているので。
点数が決まらないことも多々あります。その時でもディフェンスはありますし、僕にはサーブなどの武器もあるので、そういったところで少しずつスパイクの感覚を戻す努力はしています。
<SNSで自身の名前を検索するエゴサーチはしますか>
高橋 流れてくるものに関してはもちろん見ます。ファンの方が撮影してくれた写真は見させてもらいますね。わざわざエゴサはしないです。
石川 僕も基本はしないですけど、する時もあります。皆さんが考えていることも知っておくのは別に悪いことではないと思っているので。いいこと悪いことがあると思いますけど、そこは気にせずに、どう見ているんだろうなと思いながら見て、それも一理あるなと思う時もあるし、全く違う意見の時もあるので。
西田 僕も流れてくる分には見ますけど、極力、僕は携帯(電話)見ないので。暇がないですね。練習終わって、お風呂に入ったり、ご飯を食べたり、ストレッチやリカバリーをしたりすると、もう寝る時間になっているので。
最近は9時ぐらいには布団に入って寝ているので、そこ(SNSを見ること)に割く時間が今のところないです。
<石川選手は主将として、他の選手を生かす時と自分が決めにいく時を使い分けていますか>
石川 僕は常に自分が得点を取るという気持ちでいます。周りの選手もそう思っていてもらいたいと思っているので。
今ここに西田選手と高橋選手がいますけど、彼らは今シーズンSVリーグでキャプテンをやって、そこも自覚していると思っているので、そういう選手がコートにいればいるだけいいなと思っています。
1人に頼るのではなくて、みんなで「絶対にこの1点を取る」という、その集合体でありたいなと思っています。
<西田選手は周りの選手を鼓舞するような感情表現が印象的です。あえて感情を表に出さない時はありますか>
西田 1回、静かなプレーヤーをやってみようと思ってやってみたんですよ。得点を決めてもクール系で、横2人(石川選手と高橋選手)と一緒のようなタイプでいこうかなと思っていたんですけど、むしずが走りました。俺に合っていないものをチームに還元するのは違うと思って。
藍と(5月中旬に)SVリーグの決勝で戦いましたけど、2、3戦目の時には一気にもり立てるようにやりきりました。チームに還元するというより、自分のパフォーマンスをより向上させるなど、いい方向に持っていけるというのはありますかね。
<ファンに向けてという意識もありますか>
西田 そうですね。レスポンスがあれば、俺だけ浮いている会場ではなかったらいいですね。だからブラジルはめちゃめちゃやりやすかったです。
<高橋選手は所属チームだったサントリーでも練習などでBGMの担当をしています。曲はどのように選んでいますか>
高橋 もちろん、その日の気分もあります。自分は結構、(チーム内で)年下なので、年配の方々に合わせたり、スタッフさんに合わせたり、いろいろな年代の曲をかけるようにしていますね。
◇視聴者質問に回答「浴槽がないので」
<試合日の朝に必ず行うルーティンはありますか>
石川 朝に行うルーティンはないです。スケジュール通りに行動していくことがルーティンになってます。
高橋 歯磨きですね。後、上を向いて寝るので、朝起きる時、基本的に試合の日は左側に体を起こすようにします。
西田 ルーティンはないですね。ルーティンというものに縛られたくないので。強いて言うならしっかり朝飯を食うです。
<好きな朝ごはんは>
西田 卵かけご飯。
<遠征に必ず持っていく物は>
石川 このストレッチマットがいいっていうものがあるので、それをどこへ行くにも持って行ってますね。体の痛みがない状態で次の日を迎えることは僕にとって大事なことなので、その痛みを少しでも軽減させるためのストレッチをします。
西田 僕は脚の圧迫器具という、リカバリーするマシンがあるんですけど、絶対に持っていくようにしています。
海外では(風呂の)浴槽がないのが当たり前なので、その中でもちょっとでもリカバリーできるようにしています。
高橋 枕ですね。すみません、真面目で。枕さえあればどこでも寝られちゃうので。
<その枕はどれくらいの期間、使っていますか>
高橋 まだ2カ月。いいのが見つかりました。スピーカーも持っていきますが、大きすぎるので、チームの荷物に入れています。
<バレーを始めたきっかけは>
西田 僕はめちゃめちゃ無難な感じなんですけど、姉と兄がやっていて、生まれた時から練習会場に連れていかれました。付き添いじゃないですけど、そこに連れてったら誰かが見てくれるみたいな感じで、自然とバレーをやっていました。もうちょっと選択肢が欲しかったです。
石川 僕も西田選手と同じように一つ上の姉がバレーボールやっていて、本格的に始めたのは小学校の部活動でした。姉の練習試合についていって、スパイクをちょっと打たされて、そこでできたっていうところがきっかけになったのかなと感じています。
高橋 兄がバレーをやりたいって言い始めたのがきっかけで、自分もついていって。ある日、練習試合で1人メンバーが足りない時にやったのがきっかけで、そこから始めましたね。
◇会場のボードにファンへのメッセージ記入
石川 「いつも応援ありありがとうございます」「メダル獲得」というふうに書かせていただきました。
皆さんの応援が僕たちの力になっているので、この力をネーションズリーグの結果で証明できるように戦っていきたいと思います。
今シーズンも皆さんに応援されるようなチームを引き続き作っていきたいと思っています。
西田 僕は「メダル」と「勝つぞ」という言葉を書きました。僕たちがプレーをして結果を残すことにはなりますけど、皆さんは僕たちの背中を支えてください。
僕たちは皆さんもチームメートだと思っているので、ぜひ一緒に会場でメダルを取るところや試合に勝つ姿を見届けていただけたらなと思います。
高橋 ネーションズリーグの目標としては「メダル獲得」。「ほんまに応援ありがとう」と。関西人なので関西弁で言わせていただいていますけど、皆さんの声援があって今年も男子日本代表が本当に盛り上がっていると思います。
このネーションズリーグ、タフな戦いになりますし、自分たちもチームを作っていく大事な大会になるので、皆さんとともに、原さんと一緒にメダル獲得に向けて頑張っていけたらなと思っています。
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