逮捕状は「不法で無効」と強く反発 韓国・尹大統領の弁護団

2024/12/31 12:10 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領による「非常戒厳」の宣布を巡り、ソウル西部地方裁判所が31日に発付した尹氏の逮捕状について、尹氏の弁護団は同日、声明を出した。「捜査権のない捜査機関から請求して発付された逮捕状は、不法であり無効だ」として、逮捕には応じられないとの立場を表明した。

 尹氏側は、逮捕状の発付を受けた高官犯罪捜査庁(高捜庁)にこの事件についての捜査権はないと一貫して主張している。弁護団は声明で「捜査権のない高捜庁から請求された逮捕状が発付されたことに驚き、到底受け入れられない」と強調。「現職大統領として、捜査権限の問題など、(高捜庁に)出頭しない正当な理由があるにもかかわらず、逮捕状が出されたことは納得しかねる」とした。

 尹氏側が強く反発していることから、逮捕時に抵抗したり、大統領警護庁が逮捕を阻止しようとしたりする可能性もあり、高捜庁は逮捕の時機を慎重にうかがっているとみられる。【福岡静哉】

毎日新聞

国際

国際一覧>