韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領による「非常戒厳」の宣布を巡り、ソウル西部地方裁判所が３１日に発付した尹氏の逮捕状について、尹氏の弁護団は同日、憲法裁判所に対し、逮捕状の効力が無効であることを求める仮処分などを申請すると明らかにした。聯合ニュースが伝えた。

　尹氏を捜査する高官犯罪捜査庁（高捜庁）が３０日に逮捕状を請求し、ソウル西部地裁が３１日にこれを認めて発付していた。尹氏の弁護団は「捜査権のない捜査機関から請求して発付された逮捕状は、不法であり無効だ」と主張し、逮捕には応じられないとの立場を取っている。【福岡静哉】