米イラン両軍、インフラ施設へ攻撃強める 米側は戦闘拡大に意欲

2026/07/18 12:09 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米国とイランが互いにインフラ施設への攻撃を強めている。

 米軍は17日、7日連続の攻撃を実施。イランメディアによると、南部ホルムズガン州で多くの車が利用するトンネルや二つの橋が破壊された。16日にも五つの橋と鉄道の駅が破壊され、橋を通行していた民間人を含む7人が死亡したという。

 一方、クウェート当局は17、18日、イランの攻撃で、発電所や海水の淡水化施設が損傷したと発表した。民間インフラへの攻撃は国際法違反にあたるが、戦線は拡大する一方だ。

 米軍は17日、イラン側の監視施設や「軍事インフラ」を破壊したと発表。イランメディアによると、イラン南部のほか、中部ヤズド郊外も標的になったという。

 米ニュースサイト「アクシオス」によると、トランプ米大統領は攻撃のさらなる強化を検討している模様だ。軍からイランの発電所や核施設への攻撃を含む複数の軍事計画が提示されており、トランプ氏はホルムズ海峡開放などのため、戦闘拡大に意欲を示しているという。

 米軍は、これまでイスラエルの国際空港に給油機30機を待機させていたが、さらに数十機駐留させるよう要求している。

 一方、イランは米軍基地がある近隣諸国への攻撃を継続しているほか、かつて米軍が駐留していたシリアへの攻撃も初めて実施した。

 海での攻防も続く。

 米軍は17日、イラン港湾を再封鎖した14日以降、ホルムズ海峡周辺で数隻の船を方向転換させ、1隻を航行不能にしたと発表した。

 イラン軍は17日、米軍の護衛を受けてホルムズ海峡を通過しようとした船4隻にドローンやミサイルで攻撃したと主張した。

 イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師の軍事顧問のレザイ氏は17日、イランメディアに対し、米国の攻撃がさらに続いた場合、報復の段階から「全面的な攻勢に転じる」と主張。アラグチ外相もX(ツイッター)で、橋を通行中に殺害された「民間人3人」の写真を投稿し、「彼らの血を無駄にはしない」と述べた。

 こうした中、米イランの仲介役を務めるカタール外務省は17日、自国を含む周辺国への攻撃の継続が「重大なエスカレーション」と見なされるとイランを非難。すべての当事者に対話と交渉の場に戻るよう呼びかけた。【ニューヨーク三木幸治、ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース