過去にガザの「ジェノサイド」を認定 ノーベル平和賞のピレイ氏

2026/10/09 20:05 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 2026年のノーベル平和賞受賞が決まったナバネセム・ピレイ氏(85)は25年9月、自身が委員長を務めた国連人権理事会の独立調査委員会で、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区で「ジェノサイド(集団虐殺)」を犯していると認定している。

 23年10月に始まったガザ地区の戦闘は、25年10月に停戦したが、今もイスラエルの散発的な攻撃が続き、民間人の被害は止まっていない。

 ノルウェーのノーベル賞委員会は、ピレイ氏に平和賞を授与することで、イスラエルが国際法を軽視し、民間人の被害を拡大させていることにも警鐘を鳴らした形だ。

 ただ、こうした警鐘が、イスラエルの行動を変えるかは不透明だ。

 ガザ地区では停戦後も、イスラエルの攻撃で1400人以上が死亡し、23年10月以降の死者は計7万4000人を超えている。ガザの和平計画を主導する米国は、イスラエルに対してガザでの攻撃を控えるよう求めているとされているが、イスラエルは自衛権を盾にして、攻撃を止めていない。

 イスラエルにとって、今回の戦闘は、イスラム組織ハマスからの越境攻撃を受けての自衛戦争という位置づけだ。ハマス壊滅を目指した自国の軍事行動を「ジェノサイド」と認定したピレイ氏に平和賞を授与することに反発する可能性もある。【エルサレム松岡大地】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース