宮崎県職員の名札、名字のみに カスハラ、SNS被害を懸念

2024/10/02 08:30 

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 宮崎県は1日から県職員の名札表記をフルネームから名字のみに変更した。「カスタマーハラスメント(カスハラ)」対策の一環で、職員の個人情報や安心して働ける職場環境を守ることが狙いという。

 県によると、対象は知事部局と、病院局や企業局の職員約7000人。これまで名札には職員の所属名、氏名、写真を表示していた。SNS(ネット交流サービス)の普及などで、名札から個人情報が検索されたり、インターネット上に名前がさらされたりするなど、プライバシーが侵害される懸念があるとして、所属と名字だけにし、写真表示もやめることにした。

 他の県や市でも同様の動きが広がっているという。県人事課は「安心安全な職場環境整備の一つで、全体の奉仕者としての自覚を高める名札の目的は変わらない」としている。【下薗和仁】

毎日新聞

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