バンス氏、制止振り切り発言続ける場面も 米副大統領候補が白熱討論

2024/10/02 10:51 

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 11月5日の米大統領選に向けて、民主、共和両党の副大統領候補によるテレビ討論会が1日夜(日本時間2日午前)、東部ニューヨークで始まった。ギクシャクした雰囲気で始まった大統領候補の討論会とは異なり、中西部ミネソタ州のウォルズ知事(民主党)とバンス連邦上院議員(共和党)は冒頭で互いに歩み寄って握手。相手の主張をしっかり聞いた上で反論する討論会となった。

 2人はダークスーツに身を包み、ウォルズ氏は濃紺、バンス氏はピンク色のネクタイ姿だった。序盤から議論は白熱したが、非礼な言葉遣いはみられなかった。ウォルズ氏はバンス氏の発言中はメモをとり、バンス氏もウォルズ氏を「知事」と呼んで敬意を示した。ただ、バンス氏が進行役の制止を振り切って発言を続け、マイクの音声が切られる場面もあった。

 ウォルズ氏は冒頭、9月10日の大統領候補討論会を振り返って「80歳近い(共和党の)ドナルド・トランプ(前大統領)が、選挙集会の聴衆の数(の多寡)について話していた。それは今、必要とされることではない」と指摘。民主党のハリス副大統領には「安定した指導力がある」と訴えた。

 一方、バンス氏は「国民の多くが私たちのことを知らないと思う」として、幼少期の貧困やイラクでの軍務など自身の経歴を語った。その上で「カマラ・ハリスは国境をがら空きにした」とバイデン政権で不法越境者が急増したことを批判。「トランプ氏の国境政策を復活させ、国境の壁を造り、(不法移民の)国外追放を実行しないといけない」と訴えた。【ワシントン秋山信一】

毎日新聞

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