石破首相「日米同盟、さらに強化を」 バイデン氏と電話協議

2024/10/02 10:40 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 石破茂首相は2日、バイデン米大統領と約15分間電話協議した。首相は「日米同盟の強化は政権の外交・安全保障政策上の最優先事項であり、日米両国で引き続き緊密に連携していきたい」とバイデン氏に伝達。両首脳は、日米同盟の抑止力を引き続き向上させるとともに、経済安全保障分野などの協力に共に取り組むことで一致した。首相が外国首脳と電話協議したのは1日の就任後、初めて。

 首相は電話協議後、首相官邸で記者団に対し「岸田文雄前首相との間で日米同盟が格段に強化されたが、その路線を引き継いでさらに強化を図っていきたい」とバイデン氏に伝えたと明らかにした。自身が持論とする日米地位協定の改定については言及しなかったといい、「今後また機会をみて議論していけたらいいと考えている」と記者団に語った。

 両首脳は協議で、中国を巡る諸課題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、ウクライナ情勢について引き続き緊密に連携することで一致。日米韓3カ国、日米豪印4カ国などの同志国によるネットワークをさらに発展させることでも一致した。対面での日米首脳会談の早期実現に向けて調整することも確認した。

 また両首脳は、イランがイスラエルに対して行った弾道ミサイル攻撃を強く非難することを確認し、中東地域で全面戦争に拡大することへの深刻な懸念を表明した。【園部仁史】

毎日新聞

国際

国際一覧>