長崎県・壱岐島北東の海上で６人が搭乗した患者搬送用ヘリコプターが転覆した状態で見つかった事故で、唐津海上保安部は７日、医師のアラカワケイさん（３４）と、患者の付き添いで搭乗していたモトイシカズヨシさん（６８）の死亡が確認されたと発表した。いずれも心肺停止の状態で搬送されていた。事故で亡くなったのは計３人となった。

　第７管区海上保安本部（北九州市）などによると、ヘリは離島の対馬市にある長崎県対馬病院から福岡市東区の福岡和白病院へ、患者のモトイシミツコさん（８６）を搬送するため、６日午後１時半に対馬空港を離陸し、約１時間２０分後に「消息不明」との通報があった。７管が捜索して壱岐島の北端から北東約２７キロの海上で転覆した状態のヘリを発見。６人を救助したが、患者のモトイシミツコさんの死亡が確認されていた。亡くなった３人はいずれも機内で発見されていた。【志村一也】