「タフなシリーズで結果残せた」 一力遼本因坊、3連覇から一夜明け

2025/07/03 10:39 

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 囲碁の第80期本因坊決定戦五番勝負(毎日新聞社・日本棋院・関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)を3勝2敗で制し、3連覇を果たした一力遼本因坊(28)が第5局から一夜明けた3日朝、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で取材に応じた。一力本因坊は「写真撮影をして3連覇の実感がわいてきた。タフなシリーズとなった中で結果を残すことができたのは大きかった」と振り返った。

 今シリーズは、芝野虎丸十段(25)との対戦となった。4月に十段を獲得し勢いに乗る芝野十段を相手に開幕2連勝を飾ったものの、第3、4局は敗れてフルセットの戦いに。第5局は、芝野十段の驚異的な粘りに苦しみながらも白星をつかみ取った。一力本因坊は「内容的にまだまだ改善できるところがあった。その部分を改善して更に上にいけたら」と語った。

 8月には、国際棋戦のLG杯準々決勝が控える。昨年、国際棋戦「応氏杯世界選手権」を制した一力本因坊にとって、2回目の世界一に向けた重要な対局となる。「8月以降、LG杯や名人戦、天元戦の防衛戦などがあるので、しっかりと調整して乗り切りたい」と話した。【武内亮、最上聡】

毎日新聞

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