<もっと社会人野球>JR四国、四国銀行が軸 離島の初出場チームも 都市対抗四国2次

2025/07/03 09:00 

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 2強時代の継続か、新興勢力が阻止するか――。

 社会人野球の第96回都市対抗野球大会四国2次予選が4日、高知・春野球場で開幕し、代表1枠の座をかけて4チームが争う。

 過去10年間で代表の座を分け合ってきたJR四国と四国銀行に、1次予選を2位で突破してきたクラブチームで初出場のイワキテックがどんな戦いを見せるのかが注目となる。

 ◇離島のイワキテックに勢い

 JR四国は、6チームが総当たりのリーグ戦で争った1次予選5試合で計3失点と堅守が持ち味だ。2次予選は敗者復活がない負けたら終わりのトーナメント戦のため、無駄な失点を防ぎたい。

 投手陣は、今季も本格派右腕の近藤壱来(かずき)投手が柱となる。伸びのある直球とシンカーのコンビネーションを持ち味とする2年目の右腕・川合慎磨投手も控える。

 打線は好調の篠崎康選手ら中軸の前に走者を置けるかがポイントとなる。

 2年連続の本大会出場を狙う四国銀行は1次予選でイワキテックに敗れたものの、地力はある。

 一発のある大谷雄志選手、南武志選手らをそろえる強力打線の奮起が欠かせない。

 投手陣は経験豊富な両右腕が健在だ。140キロ台の直球と切れ味鋭い変化球が持ち味の6年目の佐田涼介投手とコーチ兼任の32歳、菊池大樹投手が引っ張る。

 愛媛県の瀬戸内海に浮かぶ離島に本社を置く造船業のイワキテックは、昨年10月にクラブチームとして結成し、予選は初参戦となる。

 1次予選では粘り強い戦いぶりを印象づけた。松山フェニックス戦では4点を追う八回に一挙5点を奪って逆転勝ちした。四国銀行戦は捕手を務める吉尾竜一選手がマウンドに上がり1失点で完投。打線は1点差に迫られた九回に貴重な追加点を挙げ、3―1で逃げ切った。1次予選での勢いで離島から東京ドームを目指す。

 11年ぶり2回目の本大会出場を狙う松山フェニックスは、3年目の宇都慎之介選手ら好打者がそろう。【村上正】

 ◇四国2次予選出場チーム

 JR四国、イワキテック、四国銀行、松山フェニックス

毎日新聞

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