◇○阪神１―０巨人●（２日・阪神甲子園球場）

　２日に阪神甲子園球場で行われた阪神―巨人の試合で、本塁へのクロスプレーを巡り、巨人の阿部慎之助監督が審判への抗議で退場処分となった。

　０―０で迎えた八回裏２死一、二塁。阪神は大山悠輔選手の内野安打の間に森下翔太選手が本塁を狙い、クロスプレーに。一度はアウトが宣告されたが、阪神の藤川球児監督がリクエストを要求。その結果タッチをかいくぐったと判定が一転、セーフとなり、阪神が先制した。

　判定が覆ると、阿部監督はベンチから出て語気を強めながら審判に詰め寄る様子が見られ、コーチらにいさめられながらベンチへ下がった。その後、責任審判が阿部監督を退場とした上で、二岡智宏ヘッドコーチが監督代行となり試合が続行された。試合はそのまま阪神が勝った。

　試合後、吉本文弘・責任審判が報道陣の取材に応じた。阿部監督の抗議内容については明かさなかったが、ルール上、リクエストが要求された後の判定に対して抗議ができないため、退場処分を下したという。

　セ・リーグの規則によると、「リプレー検証によって出たすべての決定に対して異議を唱えることは許されない。異議を唱えた者と監督は試合から除かれる」とされている。【荻野公一、牧野大輔】