「娘のことを考えながら…」 大坂なおみが長女の誕生日に快勝

2025/07/03 08:58 

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 テニスのウィンブルドン選手権で2日、女子の大坂なおみ(フリー)が2回戦で快勝し、2018年以来7年ぶりの3回戦進出を決めた。この日は長女シャイちゃんの2歳の誕生日。「彼女のことを考えながらプレーした。次の試合に進めて本当に感謝している」と笑顔で語った。

 力強いサーブと、速く、低く、深いストロークで終始、主導権を握った。

 世界ランキング53位の大坂は、19年の全仏オープンで敗れたカテリナ・シニアコバ(同81位、チェコ)に対し、第1セットの第3ゲームをラブゲームでキープすると波に乗った。

 球際の強さで相手の焦りも誘い、2度のブレークに成功。安定感が増した第2セットは、ほぼ圧倒し、6―3、6―2でストレート勝ち。ウィンブルドンで自己最高に並ぶ3回戦に進んだ。

 過去に膝を痛めて苦手意識のあった芝のコートにも徐々に適応し、「今はかなり快適に動けている」と手応えを感じている。「落ち着いて、自分をコントロールすることを心がけている」との言葉通り、ミスをしても動じなかった。

 朝はベッドでシャイちゃんとゆっくり過ごしたという。「彼女が大きくなって、試合会場に来られるようになるのが楽しみ」。記者会見の最後に、優しい母親の顔を見せた。

 愛娘への思いも糧に、自身初となるベスト16入りを狙う。【ウィンブルドン福永方人】

毎日新聞

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