住み続けたい街、神奈川県葉山町がV5、湘南地域が上位 民間調査

2025/09/08 10:44 

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 賃貸住宅大手の大東建託は、居住満足度調査「住み続けたい街ランキング2025」の首都圏の調査結果を発表した。トップは5年連続で神奈川県葉山町だった。2位に鎌倉市、3位に逗子市が入り、湘南地域の自治体が上位を占めた。

 1位の葉山町は町内に鉄道網がなく、交通機関が発達しているわけではない。葉山町在住の回答者からは、「海、山があり自然が豊か」「のんびりした静かな雰囲気が好き」などの意見が出された。

 調査は首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)在住の20歳以上を対象にインターネットで実施。2021~25年に回答した計25万5548人分を集計した。現在、居住している場所に「ずっと住み続けたいか」との質問に、「そう思う」(100点)から「そう思わない」(0点)まで5段階で点数化して平均値を出した。

 ランキングでは、6位茅ケ崎市、7位開成町、9位横浜市西区と、神奈川県内の6自治体がトップ10に入った。西区は、みなとみらい地区の人気が高いという。

 調査を分析した麗沢大の宗健教授(都市計画)によると、住み続けたい街の特徴は、都心部へのアクセスの良さといった利便性の高さと、街への愛着など二つの側面があるという。宗教授は「ランキングでは湘南エリアの強さが際立つが、利便性で選ばれているというよりも、(地域や都市に対する住民の愛着など)『シビックプライド』の高さが背景にあるのではないか」と指摘する。【葛西大博】

 ◇首都圏の住み続けたい街ランキング

1 葉山町(1)

2 鎌倉市(2)

3 逗子市(4)

4 千葉県印西市(3)

5 東京都武蔵野市(6)

6 茅ケ崎市(7)

7 開成町(5)

8 東京都目黒区(9)

9 横浜市西区(8)

10 東京都文京区(11)

※カッコ内は昨年の順位

毎日新聞

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