どんど焼きの「おこもり小屋」完成 無病息災願い 福岡・豊前

2026/02/11 09:15 

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 福岡県豊前市畑地区に伝わる「畑のどんど焼き」で燃やす「おこもり小屋」が8日、畑冷泉前の広場に完成した。小屋は15日午後7時に火入れされ、正月用の古いお札やしめ縄などと一緒に燃やされる。

 畑のどんど焼きは、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や無病息災を願う伝統行事。一般的なやぐらではなく、竹やわらを組み上げ、外壁に古札などを取り付けた小屋(幅約4メートル、奥行き約5メートル、高さ約3メートル)を燃やす。市の無形民俗文化財に指定されている。

 かつて小屋造りは地域の子どもたちが担っていたが、少子化に伴い1990年代初めからは「畑どんど焼き保存会」が引き継いでいる。今回は7、8両日に会員ら約30人が作業。雪が降る中、くぎを使わずにわらや竹などで小屋を組み上げた。

 コロナ禍前は、近くの子どもたちがおこもり小屋の中で民話を聞いたり、シカの肉を囲炉裏(いろり)の火であぶって食べたりする体験交流会もあった。保存会の野口稔弘会長(51)は「地元の有志で協力し、地域の伝統を次世代に残していきたい」と話していた。【出来祥寿】

毎日新聞

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