福島で大粒のひょう、桃やリンゴなど被害 「こんなの初めて」
福島市、伊達市などの福島県北部は13日、寒気の影響で大気が不安定になり、一部地域で大粒のひょうが降って桃やリンゴなど農作物に被害が出た。JAふくしま未来(福島市)の14日昼までの集計では被害を受けた畑は計140ヘクタールに上り、さらに拡大する可能性があるという。作物の7割以上が出荷できなくなった畑も13ヘクタールに上っている。
「こんなひょうは生まれて初めて見た」
国見町で希少なアンズの在来品種を育てている佐藤玲子さん(54)は舌を巻いた。畑はひょうが降った場所から離れていて被害は少なかったが「収穫期が近いので不安。近年は天候が不順で何が起きるか分からない」。
福島市で高糖度の桃を栽培している古山浩司さん(50)は、桑折町の友人の畑で作物の2、3割が被害を受けた。「今年は桃の出荷量が減り、昨年のコメのように単価が上がるかもしれないが、それは数が少なくなったからに過ぎず、良いものを作っても多かったら価格は下がる。これでは農家の収入は上がらない。負の連鎖を正常に戻せないか」と異常気象に左右される現状に危機感をあらわにした。
JAふくしま未来は15日、降雹(ひょう)対策本部を設置して被害状況を集約した。13日午後1~2時にかけて局所的に短時間でひょうが降った。平年より1週間以上早く生育していた果実に傷が付いたり、樹勢の衰えにつながる落葉が起きたりと被害が出た。特に国見町、桑折町、伊達市梁川町で被害が甚大だった。収穫期を迎えているスナップエンドウや定植が始まった露地栽培のキュウリなど野菜も被害を受け、被害の全容は不明だ。
JAふくしま未来の三津間一八(かずや)組合長は「伊達市などでは作物が全滅となった農家が数多く、夏の収入源が断たれる大きな被害だ。JAとしても最大限支援する」と強調した。
福島市の馬場雄基市長は15日の定例記者会見で「市としても危機感を持って情報収集に取り組んでいる最中。必要があり次第、適切に(施策を)動かしていきたい」と述べた。【錦織祐一】
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