もうしゃがまなくていい! 便器が全面洋式に 重文の愛知県庁

2026/06/16 17:03 

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 もうしゃがまなくていい――。愛知県庁本庁舎(名古屋市中区)のトイレのリニューアル工事が進んでいる。半数を占めていた和式便器が洋式化され、職員からは「清潔感もあって心地よい」と喜びの声が漏れる。【菊地真由】

 ◇昭和時代のままだったトイレが…

 1938年完成の本庁舎は地下1階、地上6階建て。城郭風の屋根が特徴的で、国の重要文化財にも指定されている。建物やトイレのほとんどは昭和時代のままで、2002年度以降は大規模改修が行われていない。

 男女兼用やバリアフリーを含め計67の個室トイレは34基が和式で、職員や来庁者からは「使いづらい」との声が上がっていた。設備も老朽化していたことから、県は25年3月から総額約12億円を投じた改修工事に着手した。

 庁舎全体が重要文化財で、各トイレ前の廊下の壁に貼られたタイルは建設当初のものだ。文化財としての価値が特に高いため、工事の影響を最小限に抑える方法などを文化庁と協議を重ねて慎重に工事を進めてきた。

 これまで18室の改修が終了。1階のトイレ(男女各1基)だけ、和式のまま残す予定で、他は全て洋式となる。バリアフリートイレを増設するなどし、最終的に洋式は計72基となり、全てに温水洗浄機能が付く。

 ◇胃腸弱い職員も改修に期待

 胃腸が弱いという男性職員(50)は、温水洗浄機能がある議事堂や別階のトイレを使うことがある。歩いて数分かかるため不安になることもあったが、「新しくなればすぐに行けて安心。温水洗浄機能がつくのが楽しみだ」と期待する。

 女性トイレは、昼時に歯磨きなどで混雑する手洗い場を快適に使用してもらうため新たにパウダーコーナーを設置。30代の女性職員は「入り口の扉がスライド式になり以前より広く感じる。便座シートもあり、清潔感があって使い心地がいい」と話す。

 改修は27年1月までに完了する予定。既に改修を終えた県庁北側の4階トイレを視察した大村秀章知事は「県庁本庁舎はどうしても後回しになりがちだが、時代の流れに合わせてしっかり整備していく」と話した。

毎日新聞

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