熊本地震で初の災害関連死疑い 車中泊で熱中症か、酷暑日警戒を

2026/08/02 19:18 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 熊本県は2日、熊本地震の避難のため、車中泊していた70代女性が熱中症の疑いで死亡したと発表した。災害に伴う劣悪な生活環境やストレスで命を落とす「災害関連死」の可能性が判明したのは初めて。気象庁は、最大震度7を観測した宇城市や氷川町を含む熊本地方では3日、最高気温が40度以上の酷暑日になると予想しており、国や県の災害対策本部は熱中症予防を呼びかけている。

 県や地元消防によると、災害関連死の疑いで亡くなった女性は7月30日夜、氷川町の自宅前に止めた軽自動車の運転席で心肺停止の状態で見つかった。発見時はガソリンが空の状態で、車内はエアコンが利いていなかったという。

 県内では施設が損壊したガソリンスタンドを除き、ガソリンの供給は復旧しつつある。国の現地災害対策本部長を務める津島淳副内閣相は2日、「車中避難で燃料不足を心配している方は、潤沢に供給されているので、しっかりエアコンを利かせてほしい」と述べた。

 熊本地震の死者は前日より2人増え、38人になった。死者数は災害関連死の疑いがある氷川町の事例と、建物倒壊などによる直接死か調べている2人を含む。また、県は宇城市と氷川町で3日、仮設住宅計70戸の建設に着工すると発表した。入居は9月になる見通し。

 震度6強を観測した益城町では1日からボランティアの受け入れが始まった。阿蘇市から駆けつけた石井秀典さん(38)は2日、ファン付きウエアを着て、被災家屋から家財道具を運び出した。「これからボランティアに来る人は暑さ対策を十分にした方がいい」と汗を拭った。【中村敦茂、黒澤敬太郎、戸田紗友莉】

毎日新聞

社会

社会一覧>

写真ニュース