日本出身選手初の米国野球殿堂入りを果たしたイチローさん（５１）。そのニュースが報じられた日本時間の２２日は、全日本カレー工業協同組合が定めた「カレーの日」でもある。かつてカレーをよく食べていると話題になったイチローさんには縁深い日の快挙に、Ｘ（ツイッター）で「イチロー」とともに「カレーの日」がトレンド入りし、ＳＮＳでは「奇跡」「タイミングすごい」などの声が相次いだ。

　◇ＣＭで“入部”呼びかけていた

　カレーを製造する事業者の全国団体である同組合のホームページによると、カレーの日は、１９８２年に社団法人全国学校栄養士協議会が、全国の学校給食メニューとしてカレーの提供を呼びかけたことにちなんで制定された。

　イチローさんとカレーにまつわるエピソードは多い。

　９０年代にハウス食品の人気商品「バーモントカレー」のＣＭに出演し、別のＣＭでは「カレー部」への入部を呼びかけた。

　その後、米大リーグ・マリナーズに在籍していた２００８年１月に放映されたＮＨＫの番組で「地元での試合前には毎朝欠かさず、妻の手作りカレーを食べる」と語り、話題を呼んだ。

　毎日新聞でも０８年７月、球団関係者への取材をもとにイチローさんがシーズン中に、地元シアトルで試合がある時は自宅で妻弓子さん手作りのカレーを、遠征先ではピザを、基本的に毎日食べると記事で紹介。「朝起きてから試合に臨むまでの自分のリズムを崩さないことが目的」と当時の球団関係者は語っていた。

　◇毎朝カレー？実は…

　いつしかイチローさんが毎朝カレーを食べるというエピソードが独り歩きするようにまでなった。

　イチローさんが２４年末に出演したＴＢＳ系ドキュメンタリー番組「情熱大陸」では「確かに食べたけどマックス３６５（日）のうち８０（日）じゃないかな。１００（日）はいってないと思うんだよね」と否定したことで、ネット上でも話題となった。【デジタル報道グループ】