大相撲で歴代最多４５回の幕内優勝を誇る元横綱・白鵬の宮城野親方が９日付で退職することが２日に決まった。

　宮城野親方は弟子の暴力問題により自らの部屋が閉鎖となり、昨年４月から伊勢ケ浜部屋に所属してきた。

　１年間指導してきた伊勢ケ浜親方（元横綱・旭富士）は「あれだけの実績があるので協会にとどまって弟子を育成してほしかった。だが、本人が望んでいるのでどうしようもない」とやるせない気持ちをにじませた。

　伊勢ケ浜親方は何度も慰留を試みたものの、宮城野親方の意向は変わらなかったという。

　退職の理由について、宮城野親方からは「やりたいことがいっぱいある。自分の視野を広げるためにいろんなことをやって、相撲協会に恩返しがしたい。協会発展のために力を尽くしたい」と説明を受けたことを明かした。【黒詰拓也】