逆転勝ちに光るベテランの存在感 ソフトバンク今宮「気引き締める」

2025/09/02 23:21 

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 ◇○ソフトバンク2―1オリックス●(2日・みずほPayPayドーム)

 2位・日本ハムとのし烈なペナントレースが続く中、首位・ソフトバンクを逆転勝ちに導いたのは、勝負のあやをよく知るベテランたちの一打だった。

 まずは35歳のベテラン、中村晃だ。

 オリックスの宮城大弥に六回まで3安打で無失点に抑えられて迎えた七回。1死三塁の好機に代打で登場した。

 球場中が中村の応援歌で後押しする中、中村は外角に沈む球をうまく拾って左前に運んで同点とし、この回で宮城をマウンドからひきずり降ろした。

 この姿を見ていた34歳の今宮健太は、「この試合はまだチャンスが来る」と感じていた。

 予感通りの展開となった八回2死三塁の場面。「自分が決める」と打席に入った。

 この回から登板した2番手・ペルドモの真ん中付近にきた球を逃さず捉え、左前に勝ち越し打を放った。今宮は打球を見届けると、右拳を握りしめた。

 今宮は今季ケガに苦しんだが、大事な終盤に入った8月19日に1軍に復帰。「自分のできることを100%でやる」と期するものがあった。

 「今年は自分もチームもミスが多い。最後まで気を引き締めてやっていきたい」

 ベテランならではの存在感を発揮し、首位を走るチームを鼓舞していく。【林大樹】

毎日新聞

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