アフガニスタン地震、死者1400人超に 山間部で被害把握が難航

2025/09/02 16:52 

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 8月31日深夜にアフガニスタン東部で起きたマグニチュード(M)6・0の地震で、イスラム主義組織タリバン暫定政権は2日、1411人が死亡し、3124人が負傷したと発表した。ロイター通信が報じた。

 アフガニスタンの赤新月社によると、被害を受けた住宅も8000棟を超えるという。タリバン暫定政権は救援活動を続けているものの、現場は交通事情の悪い山間部で、被害の把握は難航している模様だ。

 ロイターは2日、大きな被害が出ているクナール州の当局者の話として、「がれきの下に何人の遺体が埋まっているか、正確には予測できない」と伝えた。1日には州内の四つの村で救助作業を実施し、今後はさらに山奥の地域まで広げるという。

 ただ元々道路事情が悪い上に、地震の影響で寸断された場所もあり、救助は難航しそうだ。一部ではヘリコプターを使った救助作業も行われている。首都カブールの病院まで搬送された負傷者もいるという。

 世界保健機関(WHO)は1日、直接的な被害を受けた人はおよそ1万2000人に上るとの推計を公表。「地震前から医療体制が脆弱(ぜいじゃく)で、現地の対応能力は限界を超えている」と指摘し、国際的な支援が必要だと強調した。【ムンバイ松本紫帆】

毎日新聞

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