<青赤のピッチサイドから>MatchPHOTO J1町田戦 無失点勝利し、天皇杯準決勝へ

2025/11/10 16:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 <11月9日 J1 FC町田ゼルビア 0―1 FC東京>

 試合開始早々、大ピンチが訪れる。こぼれ球を拾われ左右に振られると、最後は町田のFW呉世勲選手に決定的なシュートを許す。しかし、左手一本でFC東京の守護神・金承奎(キム・スンギュ)選手がゴールを死守した。

 「ロングボールと前線のフィジカルの強さは町田のストロングポイント。今まで失点を重ねてきたが、今日の試合では、しっかりと準備できたので防ぐことができた」

 金選手は、チームメートとコミュニケーションを取りながら、町田の攻撃にしっかりと対応。昨季から3連敗を喫していた相手に対し、クリーンシート(無失点)で勝利を呼び込んだ。

 一方、攻撃の組み立ては、ビルドアップの起点でもあるGK金選手も配球に苦慮した。「試合を通して、苦労する場面もありましたが良い場面もありました。相手がどう来るのかをしっかりと分析して、『次の試合』に臨みたい」

 次の試合とは、天皇杯準決勝。相手は同じく、町田で会場も国立競技場だ。金選手は韓国代表に選出されているため、その試合に出場することはできない。それでも、共に練習を積んできた仲間への信頼をこう語った。

 「私がいなくても、チームが崩れることはないと思う。他のGKも同じように素晴らしいプレーができると信じている」

 「今日のように無失点に抑え、勝ち進んだ決勝では良い試合をしたい」

 青赤の守護神は、自分のやるべき仕事をきっちりこなし、大舞台での活躍に向けて、準備を進める。【藤井達也】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>