東証取引時間、5日から30分延長 午後3時半まで 市場活性化へ

2024/11/05 09:00 

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 東京証券取引所は5日から、株式の取引終了時間を午後3時から3時半に延長する。終了時間の延長は1954年以来、70年ぶり。取引時間は平日午前9時~11時半、午後0時半~3時半の計5時間半となる。

 東証は2020年10月に大規模なシステム障害を起こし、取引が終日停止した。同様の障害が起きても当日中に取引を再開できるように延長を決めた。

 取引時間はニューヨークが6時間半、ロンドンが8時間半。東証は海外の主要な取引所と比べ取引できる時間が短いため、延長によって国内外の投資家の取引機会を増やし、市場を活性化させたい考え。

 決算などの企業情報は、これまで取引終了後に発表されるケースが多かったが、延長の影響で取引時間中に発表する企業が増える見込み。

 5日から売買ルールも一部変更し、「クロージング・オークション」と呼ばれる制度を導入。取引終了前の5分間は注文だけを受け付け、それを基に終値を決める。多くの投資家の注文を終値に反映させる狙い。

 東証は株や上場投資信託(ETF)を扱う日本最大の取引所。1878年設立の東京株式取引所が発祥で、2001年に株式会社化された。13年に日本取引所グループ(JPX)傘下となり、プライム、スタンダード、グロースの3市場がある。【成澤隼人】

毎日新聞

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