大阪出身のヒャダイン、上京時の“カルチャーギャップ”明かす 東京でボケ「そうなんだ〜で流さ…
『ライターズ!』(日本テレビ系/毎週日曜 深1:30)に出演するヒャダイン
【写真】ツンツンヘアでクールに決めるヒャダイン
■「もっと地元に愛を注ぎたい」大阪への思い
生まれ故郷や地元への「愛」の形は人それぞれ。自然を愛する人もいれば、食に思いを馳せる人もいる。そして、「音楽」という形で表現される地元愛を楽しめるのが『県民ソング栄誉賞』だ。
番組の収録を終えたばかりのヒャダインは、「僕は大阪出身なんですけど、もっともっと地元に“愛”を注がないと…と強く感じさせられました」と笑顔で明かした。
「『県民ソング栄誉賞』は、集計方法が“ガチ”。47都道府県、4万7000人のモニターに大規模アンケートを実施して、『地域貢献度』や『認知度』『口ずさみ度』といった独自の指標でランキング付けしているんです。なので、単なる“知名度調査”にとどまらず、そのアーティストさんがどれだけ地元の方々に愛されているのか、リアルにわかるんです」
では、「地元の顔となるアーティスト」や「地元を象徴する歌」に求められるものとは?
「地元の“顔”になるアーティストさんって、みんな自ら積極的に行動を起こしているんですよね。しかも、その動機や原動力が、お金や名誉じゃなくて、純粋な地元への愛なんです。僕もなにわ男子やKAMIGATA BOYZなどに楽曲を提供していますが、『これからは、もっと直接的に地元のために何かしたい!』と思うようになりました」
4万7000人から集めた膨大なデータを扱うこの特番。「最初は『収録に時間がかかるんじゃないかな』と思ってたんですが、意外にもあっという間に終わりましたね」とヒャダイン。
「というのも、MCの所ジョージさんが、『首都高が渋滞する前に帰りたい』とおっしゃっていたのだとか(笑)。所さんは、僕が小さい頃から見ていたバラエティ番組の憧れの存在。今日は初めて“ナマ所ジョージ”を拝見できるのを楽しみにしていました」
さらに収録では、「はい〜!」でおなじみの“あの人”の姿も。
「やす子さんが隣の席だったんですけど、本当に気遣いができる方で…。観覧のお客さんに『(収録が)長丁場だけど、頑張りましょうねー!』とか『お水を飲むなら、今ですよ〜』とか終始、やさしく声をかけているんです」
■上京当初、恋しくなった「粉もの」と「ボケとツッコミ」
さらに話はヒャダインの「地元愛」に及んだ。ヒャダインが大学時代まで暮らした大阪府住吉区について聞くと、「めっちゃ住宅地ですね(笑)」と即答。
「住吉大社という神社はありますけど、それ以外は家ばかり。正直、子どもの頃はあまり、これといった思い出がないんです。ただ、最近は週1ペースで大阪の番組に出演しているおかげで、関西の方々に顔を覚えてもらえるようになりましたね。大阪のお店やカルチャーを知る機会が増えたし、大阪はサウナも充実しているので、“サ活“を満喫しています。齢(よわい)四十にしてようやく地元に出会い直した気がします」
ヒャダインが上京したのは、大学卒業後の2003年の春。上京したばかりの頃は、カルチャーギャップを感じることも少なくなかった。
「コンビニで、おでんの“はんぺん”を見たときはビビりました、『なんだこの白いものは!?』って(笑)。たこやき、焼きそば、豚まん…やっぱり『粉モノ』は恋しくなりましたが、一番恋しかったのは『ボケとツッコミ』でした。東京では、ボケても『そうなんだ〜』で流されちゃうことが多くて。でもこれ、関西の人間が自分でボケて、相手に期待しちゃうのが厚かましいんですけどね(笑)」
東西それぞれの“ノリ”について、リスペクトと愛あふれるヒャダインの言葉に、収録スタッフからも笑みがこぼれていた。
最後に番組の見どころを改めて聞くと、ヒャダインは「愛は勝つ!」と力強く書かれたフリップを掲げた。
「この番組でアーティストたちの『地元が好き』『地元のためになにかしたい』という“純粋な愛”を感じたし、そういう愛って自分が与えた分だけ、返ってくるんだなと、まざまざと感じましたね。また一般の方へのインタビューシーンも必見。皆さん、そのアーティストについて語るとき、なんとも愛にあふれた表情をしているんです。ぜひ、いろんな都道府県出身の方が集まって、みんなでワイワイ言いながら楽しんで観ていただければと思いますね」
どんな「愛」が見られるのか。地元愛にあふれた音楽が、県を越えてたくさんの人の心に届くはずだ。
(取材・文/アケミン・ウイッチ)
※取材の模様は、24日深夜放送の『ライターズ!』(日本テレビ系/日曜 深1:30)でもご覧いただけます。
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