「第十回上方漫才協会大賞」新人賞はジョックロック「一見シンプルも奥行きのある漫才」と評価

2025/01/13 22:56 

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ジョックロック (C)ORICON NewS inc.

 上方漫才協会が主催する「第十回上方漫才協会大賞」が13日、大阪・なんばグランド花月で開催され、新人賞をジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)が獲得した。

【写真】霜降り明星、令和ロマン、エバース…実力派コンビばかりの「第十回上方漫才協会大賞」

 大阪のお笑い芸能文化の継承と発展のため、若手芸人を育成し、サポートする上方漫才協会主催の「上方漫才協会大賞」は、今回で10回を数える。芸歴8年目以下を対象にした「新人賞」では、三遊間、ぐろう、ジョックロック、ナイチンゲールダンス、金魚番長、家族チャーハンによるネタバトルの結果、ジョックロックが受賞した。

 同協会事務局長の奥谷達夫・吉本興業代表取締役副社長は「一見、シンプルなことをやってるように見せかけて、奥行きのある彩り豊かな漫才」とたたえた。トロフィーを受け取ったゆうじろーが「これからもどんどんおもしろくなるということで、景気づけに一発ギャグを」と「ダンカンとかなり距離があるビートたけし」を披露するものの、結果は散々で、福本が「あと3年はかかりそうだ!」とツッコんでいた。

 また、囲み取材では福本は「ちょっと前まで劇場にすら入ってなかった自分たちが、そういう場所をいただいたりとか評価していただいて、ありがたいんですけど信じられないみたいな気持ちが強くて謙遜していた」と吐露。「今年、来年に向けて、そういう評価に恥じない活躍をできたらいいな」と意気込みを見せた。それに中田カウス会長が「行動力や!こんなチャンスつかんだら、いっこも引いたらいかん。どんどん出ていって、会いたい人に会って、いろいろ話しを聞いて見聞広めて、ということやと思うな」と激励した。

 今回の大賞には、各分野のプロデューサーが2024年に活躍した芸人を対象に推薦した46組の中から、バッテリィズ、エバース、令和ロマン、cacao、ジョックロックなどがノミネートされ、ドーナツ・ピーナツ(ピーナツ、ドーナツ)が受賞。今回、新設された審査員特別コント作家賞にコットンの西村真二、審査員特別コント作家賞にコットンのきょん、上方漫才協会特別功労賞に霜降り明星が選ばれた。

 また、東京都渋谷区の「ヨシモト∞ホール」が3月で閉館することに伴い、新たな劇場として「渋谷よしもと漫才劇場」を今春オープンすることが発表された。

■『第十回上方漫才協会大賞』結果
大賞:ドーナツ・ピーナツ(ピーナツ、ドーナツ)
特別賞:令和ロマン(高比良くるま※高=はしごだか、松井ケムリ)
新人賞:ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)
劇場賞:ラニーノーズ(洲崎貴郁、山田健人)
話題賞:バッテリィズ(エース、寺家)
審査員特別コント作家賞:コットン・西村真二
審査委員特別コント演技賞:コットン・きょん
文芸部門賞:カベポスター(浜田順平、永見大吾)、うただ(一石達也、宮本)、エバース(佐々木隆史、町田和樹)、素敵じゃないか(柏木成彦、吉野晋右)
上方漫才協会特別功労賞:霜降り明星(せいや、粗品)
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