「津波来ると思い、必死に避難」 宮崎で震度5弱 自治会長の緊迫

2025/01/14 00:28 

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 13日夜に宮崎県で最大震度5弱を観測した日向灘を震源とする地震では宮崎県沿岸などに津波注意報が出た。日向灘沿岸に位置する宮崎市内海の野島地区で青島21区の自治会長を務める河野武嗣さん(72)は同日夜の取材に「津波が来ると思い、必死に避難した」と話した。

 河野さんによると、横揺れが徐々に強くなって20秒ほど続いたため、備蓄品を持って妻と車に乗り、標高14メートルの高台にある避難場所に移動した。他にも数台の車が集まったという。

 昨年8月8日の地震では河野さんは地区の防災無線で住民に避難を呼びかけたが、今回は夜間だったため避難すれば住民がけがをする恐れもあり、呼びかけは見合わせたという。

 河野さんは車のラジオで津波情報を確認しながら30分ほど待機した後、帰宅した。大きな被害は確認されていないものの、「一夜明けたら自治会の役員らと地区をまわって被害状況を調べたい」と話した。

【田崎春菜】

毎日新聞

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