「群馬の誇り」 前橋育英高校サッカーV、地元で優勝パレード調整

2025/01/14 12:40 

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 サッカーの第103回全国高校選手権で前橋育英(群馬)が7大会ぶり2度目の優勝を果たし、県内の関係者は喜びに沸いた。2018年1月の初優勝に続き、前橋市は優勝パレードの実施や市民栄誉賞の贈呈を調整している。

 決勝が行われた13日、東京・国立競技場には観客数最多となる5万8000人以上が詰めかけた。流通経大柏(千葉)との決勝は第96回大会(2017年度)以来。1―1で前後半各10分の延長戦に突入したものの、両チーム無得点で白熱のPK戦に突入し、9―8で競り勝って大観衆を沸かせた。

 前橋育英出身でサッカーJ3・ザスパ群馬の次期社長の細貝萌氏は「育英OBとしてこの歴史的瞬間に大変感動している。私が現役の頃に成し遂げることができなかった全国優勝を達成した皆さんの勇姿は群馬出身としても心から誇りに思う。これからもサッカーを通じて群馬を共に盛り上げていこう」とのコメントを出した。同じくOBでザスパの大畑隆也選手(27)も「全力プレーにたくさんの刺激をもらった。感動をありがとう」と感謝した。

 前橋市の小川晶市長は細谷精一副市長らと並んで応援し、試合後に公式X(ツイッター)で「素晴らしい試合と素晴らしいチーム力だった。両校の選手に祝福を」とメッセージ。また「市民、県民に大きな感動をありがとう。そして勝利を信じて応援してくれた多くの市民にお礼申し上げる」との談話を出した。

 山本一太知事や宇留賀敬一副知事らも同競技場で声援を送った。山本知事はブログで「歴史に残る名勝負。最後まで息をのむような展開だった。県民に大きな感動とエネルギーを与えてくれた。群馬の誇りだ」と訴えた。【田所柳子】

毎日新聞

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