地震から一夜、徐々に被害判明 道路の斜面崩落、交通に乱れ 宮崎

2025/01/14 18:26 

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 宮崎県で最大震度5弱を観測した地震から一夜明けた14日、各地の被害状況が徐々に明らかになった。店舗では商品が落下して散乱し、道路の斜面が崩落した場所もあった。安全点検の影響などで交通機関は乱れ、2024年8月にも最大震度6弱の揺れに襲われた住民らは相次ぐ地震に不安な表情を浮かべた。

 震度5弱を観測した宮崎市では店の商品が棚から落ちるなどの被害が出た。市内で酒店を営む信楽(しがらき)吏一郎さん(58)は「昨年の地震後に対策をしていたので、棚から落ちた瓶は10本弱にとどまった。落ち着いて対応できた」と話した一方、「地震は何回経験しても怖い」と声を震わせた。

 宮崎県などによると、同県日之影町では県道の斜面が長さ20メートル、高さ60メートルにわたって崩壊した。通行止めの状況が続いており、復旧の見込みは立っていないという。

 JR日豊線や日南線の一部区間では安全点検のため、14日の始発から昼ごろまで運転を見合わせた。JR宮崎空港駅では駅窓口のガラス(縦約1メートル、横約2メートル)が割れているのが見つかり、板を張って応急措置をした。【下薗和仁、森永亨】

毎日新聞

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