豊田章男氏が考える“車”と“音楽”の親和性 学生時代の苦い思い出も明かす「成績は悪かった」

2025/02/25 15:57 

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車と音楽の親和性を語った豊田章男氏 (C)ORICON NewS inc.

 一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(略称:CEIPA)とTOYOTA GROUPは25日、都内で記者会見を開き、音楽産業のグローバル化、持続的な成長支援・推進する共創プロジェクトとして『MUSIC WAY PROJECT』を共同で展開していくことを発表した。会見に登壇したTOYOTA GROUPの豊田章男代表は“車”と“音楽”の親和性について自身の考えを述べた。

【写真】記者会見に出席いた豊田章男氏ら

 同プロジェクトはコロナ禍によるライフスタイルの変化や、ストリーミングビジネスの仲長により、エンタテインメントコンテンツの市場規模は拡大していく中、日本のコンテンツをもっと世界に発信するべく、日本音楽の未来を切り開いていく若者たちが進む「道」を共創し、本質的のグローバル化・持続的な成長を推進することが狙い。

 豊田代表は「日本のエンタメが世界で闘おうとしていることを知り、純粋に応援したいと思った」と今回のプロジェクトの経緯を明かし、「車には数値で表すスペックというものがあるが、私が考える車の良さは数値だけでは表せない。車はもっとエモーショナルなもの。音楽にはストーリーがある。トヨタグループとしては音楽から多様なことを学び、日本のエンタメがもっと世界に認められるものになるためになにかお手伝いができれば」と意欲を見せた。

 また報道陣から音楽とのこれまでの思い出を問われた豊田代表は「作曲家とプロデューサーを前に非常に酷な質問」と苦笑した上で、「音楽というものは多様化の塊みたいなもの。私自身、音楽といえばいろんな車での思い出がある。最初にデートしたときの思い出などは必ず音楽がバックグラウンドミュージックとしてある」としみじみと語った。さらに学生時代を回顧し、「音楽の授業は嫌いで成績は悪かった。でも共通点がある。思いを伝えるという行為。車と音楽は一見関係ないかもしれないが、そこには親和性はある。行動することできっと良いケミストリーが生まれる」と胸を張った。

 会見には豊田代表のほか、CEIPAの村松俊亮理事長、作曲家で文化庁長官の都倉俊一氏が出席。主な活動内容として、国内大学と連携した学生向け講座や業界若手人材向けオンライン講座を展開していくほか、国内アーティストの活動をサポートするための海外拠点の充実などが紹介された。

 さらには本年秋に開業する「TOYOTA ARENA TOKYO」を活用。また、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各都市にて日本音楽の魅力を伝えるショーケースライブを展開。さらに、TOYOTAGROUPの海外拠点と連携し、海外活動の足掛かりとなる活動をサポートしていくという。
ORICON NEWS

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