維新代表の吉村知事「見たことない」 立花氏へ提供の真偽不明の文書

2025/02/25 12:58 

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 兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑に関する告発者の情報を、日本維新の会に所属する兵庫県議3人が政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に提供した問題で、維新の吉村洋文代表は25日、立花氏に提供された真偽不明の文書について「私は見たことはない」と述べた。そのうえで「ウソかホンマか分からない情報が、当時はたくさんあった。公表するかどうかの判断はあるが、(情報提供が)他党から発信されるきっかけになったと思う」との見解を示した。報道陣の取材に答えた。

 維新の調査結果などによると、増山誠県議(46)は、非公開で実施した県議会調査特別委員会(百条委)の議事を自ら録音したデータと、疑惑を告発した元県西播磨県民局長(2024年7月に死亡)の私的情報に触れた自作のメモを、24年10月31日に立花氏へ提供した。

 岸口実県議(60)は11月1日、民間人とともに立花氏と面会し、真偽不明の文書を渡す場に立ち会った。白井孝明県議(41)は同日以降、情報提供を目的に立花氏と電話をした。

 県組織・兵庫維新の会が党紀委員会で県議3人の処分を検討しており、25日にも正式決定する。日本維新の会が近く、第三者を交えた調査委員会を設置し、組織の問題点にも踏み込んで調べる。【村上正、栗田亨】

毎日新聞

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