『渡辺篤史の建もの探訪』キッチン中心につながる家 【東京都稲城市・島津邸】

2025/06/06 10:30 

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家の中心はキッチン=「-東京都稲城市・島津邸-」(C)テレビ朝日

 俳優・渡辺篤史が案内役を務めるテレビ朝日の人気番組『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)7日放送は、東京都稲城市に建つ島津邸を訪問。頭上が7メートルにもなる吹き抜けキッチンを中心に、開放感と“籠もり感”が絶妙に共存する住宅が紹介される。

【写真】キッチン上の7メートル吹き抜け=「-東京都稲城市・島津邸-」

 建物があるのは北斜面の住宅地に面した東向きの敷地で、外観はサイディング、米杉、塗り壁と3種類の素材を組み合わせた個性的なデザインが目を引く。玄関からは広い土間が中庭テラスへとつながり、テラスにはコンクリート製のバーベキュー台も設けられている。隣接するキッチンとの間には全開可能な折れ戸が設置されており、内外が緩やかにつながる構造だ。

 中心となるのは、モールテックス仕上げの作業台と一枚板のカウンターを据えたキッチン。吹き抜けを通じて2階までつながっており、1階の各部屋はもちろん、2階の子供室からも視線が届く設計となっている。南側の隣家の影響を受けないよう、天窓と高窓から光を取り入れる工夫も施されている。

 リビングには造作ベンチを兼ねた収納があり、現在は大型犬のスペースとして活用。2階には寝室、妻の書斎、夫の仕事部屋、そして広々とした子供室が並ぶ。子供室にはキッチン上の吹き抜けに面して造作された机が置かれ、オープンな空間が広がっている。

 特に注目は、子供室に隣接した“図書室”の存在。北側高度規制で屋根が低くなった空間を活用し、天井高1.5メートル・2畳ほどの“籠もり感”満載のスペースとなっている。まるで隠れ家のようなこの空間に、渡辺も興味津々の様子を見せる。

 開放的な吹き抜けのキッチンと、コンパクトで落ち着ける図書コーナー。この住宅は、家族のつながりと個々の時間が両立できる“居心地のいい家”として注目されそうだ。

竣工:2023年3月
敷地面積:130.0平方メートル(39.3坪)
建築面積:63.7平方メートル(19.3坪)
延床面積:102.6平方メートル(31.0坪坪)
構造:木造在来工法
設計:渡辺ガク/g_FACTORY
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