杉谷拳士、MLB初観戦はダルビッシュ有の登板試合と決めていた 「尊敬する先輩」への思い“爆…

2025/06/07 07:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

杉谷拳士

 元プロ野球選手でタレントの杉谷拳士が、ABEMAのMLB中継を盛り上げる「アベマMLB2025番組公式アンバサダー」を務めている。試合の解説だけでなく、テレビ番組への出演などマルチに活躍する杉谷がこのほど、ORICON NEWSの取材に応じ、6月のドジャース対パドレス戦の見どころや「尊敬する先輩」というダルビッシュ有への思いを明かした。

【写真】ダルビッシュ宅に“7時間”滞在した杉谷拳士「全然帰ってくれない」

 ABEMAは、メジャーリーグベースボール(MLB)の2025シーズン公式戦485試合をSPOTV NOWとのパートナーシップにより生中継している。杉谷のほか、糸井嘉男が公式アンバサダーを務めている。

■6月のドジャース対パドレスは「いきなり“メインディッシュ”」

――開幕から約2ヶ月経った今、日本人メジャーリーガーたちの活躍をどう見ていますか?

いやぁ、まず思うのは、日本人選手が軒並みタイトル争いをしているっていうことがすごくうれしいですよね。

でもいま一番胸にグッと来てるのは、菅野智之投手の活躍なんです。年齢も近いし、とても身近な存在だった菅野投手がいまメジャー1年目で堂々とマウンドに立って、しっかり結果を出してる。35歳になっても夢を掴んで、世界で戦えるんだよって。菅野投手を見てると、そんなメッセージを勝手ながら感じてしまってて。個人的にはすごくうれしいですね。

――ナ・リーグ西地区の情勢も面白くなってきました。今の戦力分析はどう見ていますか?

ダイヤモンドバックス、ジャイアンツ、パドレスがどうドジャースを攻略するか、じゃないですかね。試合ごとの戦略もそうですし、オフシーズンの補強もしていますよね。

正直、僕はパドレスが強いと思っていて、フェルナンド・タティスJr.がケガさえなければMVP取れる!と確信するくらい春のキャンプの時点ですごかったです。タティスJr.が打てばパドレスがのってくる感じがありますよね。

――そんな中、6月10日から始まるドジャース対パドレスの7試合があります。最大の見どころはどこでしょうか?

前半戦の山場だと思います。見どころは両チームの打線ですね。いやもう、いきなり“メインディッシュ”ですよ、このカードは(笑)。

ドジャースは言わずもがな、大谷翔平選手がいて、ムーキー・ベッツがいて、フレディ・フリーマンがいる。これはもう、MLBオールスターかよってラインナップ。

それに対抗するのが、パドレスのタティスJr.、マニー・マチャド、ルイス・アラエス、それにジャクソン・メリル。名前だけ聞いてると地味に思う人もいるかもしれませんが、いやいや、実力は間違いない!

初回からぜひ注目してもらいたいです!ドジャースの1番から大谷、ベッツ、フリーマンと続きますけど、パドレスはタティス、アラエス、マチャドとこれはもう、コース料理で言えば前菜なしでいきなりメイン料理が始まっちゃいます。ワインで言ったら乾杯からオーパスワンが出てくるようなもんですよ(笑)。昨年のポストシーズンのような熱い戦いに期待したいですね。

■ダルビッシュの自宅で…野球界の未来や日ハムの話

――注目の先発として、山本由伸投手、そして復調が待たれるダルビッシュ投手の名前も挙がっています。

山本投手がメジャーの超強力打線相手に、どんな投球するのかっていうのは、本当に楽しみですね。最初は苦しんだりしましたけど、調子を上げてきてますし、ここからの勝負です。

で、やっぱり…ダルさん(ダルビッシュ投手)! 僕にとっての“永遠の先輩”ですから。今シーズンはちょっと本調子とは言いづらい部分もあるけど、本来の姿に戻ってきたら、絶対に相手は手こずるはず。それぐらいの格はまだまだ持っています。

――オフシーズンにダルビッシュ投手の自宅を訪れていましたね。

そうなんです。オフにダルさんの家に行かせていただいたんですけど、野球界の未来や(日本ハム)ファイターズについてやダルさんが大事にしてる考え方などたくさんお話しさせていただきました。とても充実した時間でしたね。残りの3、4時間くらいは僕のくだらない話にも付き合ってくれました(笑)。ずーっと笑顔で。

――ご自身にとって、ダルビッシュ投手とはどんな存在ですか?

僕はダルビッシュさんが大好きなんですよ!(2009年に)僕がプロに入ったとき、上にいたのがダルビッシュさんで。キャッチボールをさせていただいたとき、「あ、こういう選手がメジャーで駆け上がっていくんだろうな」って思いました。現役中は僕の成績も気にかけてくれていて、連絡も取らせていただいていたので尊敬する先輩ですね。

だからどんなことがあっても、初めて現地で見るMLBの試合はダルビッシュさんの投げる姿と決めていました。引退してから「大谷選手の取材いかがですか」とかオファーもいただきましたけど、僕の中では、“最初に見るMLBの試合”はダルビッシュさんなので。

念願かなって2023年の8月にワクワクした気持ちで現地に行ったら、4回8失点、4ホームラン…。ダルさんからは「お前のせいや」と言われました(笑)。でもダルさんの試合前の準備、立ち居振る舞いまで全てを焼き付けました。心から尊敬しています。僕はダルさんがどんなことがあろうと応援し続けることを宣言します!!

■独自の視点で取材!MLB選手の影の努力&成長のプロセス届ける

――ABEMA MLB中継の中で、杉谷さんが大切にしている解説の視点とは?

僕が特に伝えたいのは、選手の必死なプレーです。ライト線を猛チャージで取りに行く守備や、この点差でも最後まで全力で走る場面、少年野球の子たちにも見てもらいたいですね。あと、外野の1歩目、グラブのさばき方、天然芝と土の境目の動き…そういう細かなプレーにも魅力が詰まってる。そこを観察して届けたいなと。

僕自身はMLBでのプレー経験はないですけど、MLBで活躍する選手たちの「準備」に関しては現場でかなり取材させてもらってます。その選手の影の努力とか成長のプロセスを、ちゃんと届けていきたいんですよね。

――将来的に注目している若手選手は?

パドレスのジャクソン・メリル。この選手はもう間違いない。レギュラーを掴んで、打線の上位に定着してきた。あと、同じくパドレスのレオダリス・デフリース。ショートでスイッチヒッター、肩も強いし、守備もうまいし、足もあるし超スーパースターになると思うのでぜひ注目してもらいたいです。

そういった若手選手たちがどう成長していくのか、そういう視点で楽しんでもらえるように解説できたらなと思っています。
(※ドジャースvsパドレスの7試合はABEMAにて中継される。杉谷は6月10日の初戦の解説を務める)


ORICON NEWS

エンタメ