韓国の李在明（イ・ジェミョン）大統領は６日、米国のトランプ大統領と初の電話協議を行った。韓国側の発表によると、トランプ政権の関税措置をめぐり両氏は、早期の合意を目指し、目に見える成果が出るよう実務協議を加速することで一致した。

　また、韓国大統領府は７日、李氏が、１５日からカナダで開かれる主要７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に招待され、出席すると発表した。朝鮮日報が伝えた。石破茂首相やトランプ氏との初の首脳会談が実施される可能性がある。

　６日の米韓首脳電話協議では、トランプ氏が李氏の訪米を要請。李氏は「米韓は特別な同盟だ。頻繁に会って協議することを願う」と答えたという。トランプ関税について米韓両政府は４月、７月初めまでに対韓追加関税の撤廃と米韓の産業協力に関する「パッケージ合意」をまとめることで一致している。

　両氏はそれぞれのゴルフの腕前についても話を交わし、可能な時期に「同盟のために共にラウンドすること」を約束。両氏はそれぞれ政治活動中に市民に襲撃される経験をしたこともあり、「互いが経験した暗殺危機と政治的困難」についても意見を交わしたという。【ソウル日下部元美】