５日に発売された任天堂の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ２」が、フリーマーケットサイトなどで大量出品されている。

　定価を上回る高額転売に批判が集まるなか、正規品を装いスイッチ２の写真や空箱を高額で購入させようとする出品もみられる。

　＜身内で２つ当選したので出品させて頂いた次第です。既に梱包（こんぽう）済みで素敵（すてき）な写真を発送致します＞

　フリマサイト「メルカリ」で出品された商品の説明欄だ。

　商品名は「スイッチ２　本体　即購入可」で、スイッチ２の箱の画像が付されている。一見すると、スイッチ２本体の出品にしか見えない。

　だが、説明欄をよく読むと、最後にひと言＜素敵な写真を発送致します＞と付け加えている。送られてくる商品は写真の可能性がある。

　販売価格はスイッチ２のメーカー希望小売価格とほぼ同額の５万円。既に売り切れており、ＳＮＳ（交流サイト）上で詐欺被害を心配する声が上がっている。

　◇紛らわしい「百人一首」も

　また、メルカリでは「スイッチ２を販売している会社の１番最初のゲーム」の出品名で、任天堂の「百人一首」もオークション形式で出品されていた。

　コメント欄には「通報を検討してる」「入札してる方いますが、騙（だま）されてませんよね？」などの注意を促す書き込みがあったが、結局６０８０円で落札されていた。

　スイッチ２の不正出品を巡り、ヤフーオークションを運営するＬＩＮＥヤフーは自社のオークションサイトなどで本体の出品を禁止した。一方で、メルカリやラクマでは出品自体は可能となっている。

　メルカリは商品の説明欄に「価格が急騰している可能性があります」などと注意喚起のメッセージを掲載しているが、現在も定価を上回る高額取引が続いている。【最上和喜】