「牛乳買ってきて!」おつかい頼まれ、間違えてしまう”あるある”も…「選ばれて4億本」乳飲料…

乳飲料の『あじわい便り』(森永乳業)

【画像】知ってた? パックに凹みのあるのが“牛乳”&上部が平らな“乳飲料”
■似てるけど…「牛乳」の表記禁じられている「加工乳」「乳製品」それぞれの違いとは
Xのポストで話題になった「あじわい便り」は、生乳50%未満の「乳飲料」で、牛から絞った生乳のみを使用した「牛乳(成分無調整牛乳)」とは別物だ。
同社ミルク事業部・谷内 美紅さんは、乳飲料のバリエーションについて、「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」、そして「加工乳」や「乳飲料」と、様々な種類が存在すると説明してくれた。
「牛乳は、牛から絞った生乳のみを使用しています。生乳のコクや風味を楽しめるのが特徴です。乳飲料は嗜好性を高めるために、生乳をベースに、果汁やコーヒー、栄養性を高めるためビタミン等の乳製品以外の原料を加えたものです。加工乳は、脱脂粉乳やクリーム、バター等の乳製品を加えた製品です。あえて脂肪分を高めた濃厚タイプや、『高タンパク・高カルシウム』など、栄養機能を訴求した商品もあります」(森永乳業・ミルク事業部・谷内 美紅さん/以下同)
【牛乳の種類】
(1)牛乳(成分無調整牛乳):市場の75%を占める。牛乳の製造工程で成分を調整していない牛乳
(2)成分調整牛乳:生乳から水分や乳脂肪分などの一部を除去しているため、味わいにキレがあり、後味がすっきりとしている
(3)低脂肪牛乳:より脂肪を気にする人のために、さらに乳脂肪分を除去したもの
(4)無脂肪牛乳:さらに、乳脂肪分が0.5%未満で、ほとんど脂肪が入っていないもの
【乳飲料の種類】
(1)白物乳飲料:栄養を強化しているもの
(2)色物乳飲料:コーヒーや果汁が加えられているもの
【加工乳の種類】
(1)低脂肪タイプ:脱脂粉乳などを加えることで、乳脂肪分を少なくしたもの。カロリーを抑えながら、タンパク質やカルシウムなどの栄養素を摂取できる
(2)濃厚タイプ:クリームやバターなどを加えることで、乳脂肪分を多くしたもの。牛乳よりもコクのある味わい
それぞれに味や価格に違いがあり、細分化したニーズに合わせて展開されている。同社の調査では、牛乳を飲む理由として「カルシウムが摂れる」が一番多く挙がっている。次いで「おいしい」「タンパク質が摂れる」となっており、同じ1杯でも、より多くの栄養素を摂りたい人は「乳飲料」や「加工乳」を好む傾向にある。
■SNSで話題の見分け方、牛乳のパック上部に“凹み”があるのはなぜ?
では、なぜ買い間違いが起こってしまうのか。Xでは「パックの上部にくぼみがあるのが牛乳、それ以外は乳飲料や加工乳」と、見分け方をレクチャーするコメントも。この見分け方や表示の方法についても、「厳格なルールが決まっている」という。
「乳飲料」はパッケージに“大きな文字で書く”という規約があります。例えば『コーヒー“牛乳”』といった表記も禁じられています。各メーカーの任意表示ではありますが、屋根型紙パック500ml以上のサイズの『成分無調整牛乳』は、目の不自由な方が触って分かるように、紙パックの開け口の反対側が凹んだ仕様になっています。それ以外の製品は凹みがなく、平らになっています。普通の“牛乳”を買いたい人は、パック上部の“凹み”があるものを選べば間違いないです。見分け方や表示の仕方には、そういったルールがあります」
また、これまでは“普通の牛乳を買いたかったのに、間違えて加工乳や乳飲料を買ってしまった…!”と、ネガティブな声が散見されてきたが、最近では健康志向や物価高騰の影響から「加工乳」や「乳飲料」を進んで選ぶ人が増えてきている。
「牛乳は日用品のため家計への影響が大きく、一番価格の高い『成分無調整牛乳』の売上数量は減少傾向にあります。代わりに、価格を抑えられる『加工乳』や『乳飲料』の売上が伸びています。森永乳業でも、乳飲料の『森永 あじわい便り』は、2023年度が前年比140%と大きく伸長したのですが、24年度になってもその勢いは変わらず、好調さを維持しています」
メーカーが生産者団体から仕入れる乳価は、ここ1年で2段階ほど高騰。牛を育てる飼料や紙パック資材の高騰などの影響もあり、1年前に比べると、店頭では 30~40円値段が上がっている。25年度も乳価の改定が予定されていることから、店頭での値上げも想定され、ますます成分無調整と乳飲料の単価差が想定され、消費量が多い家庭では、効率的に栄養が摂れる「乳飲料」を求めやすいのだろう。
■当たり前の選択肢になっている植物乳、ネクストトレンドの「A2ミルク」…今後の乳製品カーストはどう変化する?
健康課題にも目を向けた選び方は、さらに広がっていくことが予想される。豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクといった植物乳も当たり前の選択肢になりつつある。「牛乳を飲んでいる人の50%近くが植物乳を“買っている”、“買ったことがある”と答えている調査もあります」と谷内さん。
「牛乳はカルシウムやタンパク質などの栄養価値、植物乳にはビタミンなどの美容価値が求められている傾向があり、飲用シーンで使い分けられている印象です。ネクストトレンドとして、“おなかにやさしい牛乳”『A2ミルク』も世界的に注目を集めています。飲んだ時におなかを壊しづらいことから、オーストラリアやアメリカなどで需要が高まり、国内でも日経トレンディ『24年ヒット予測』に選出されています。日本人の7割が乳糖不耐症と言われるなかで、健康志向の高い人たちの間で話題になっていると言えます」
同社で牛乳を初めて発売したのは、『森永牛乳』が登場した昭和4年。味や製法は大きく変わっていないが、約95年の間で、世の中の飲料ニーズは目まぐるしく変化している。「加工乳」は元々、生クリームやバターを作る過程で生まれる脱脂粉乳の有効活用法として生まれた経緯もあるが、昨今の物価変動により以前よりも需要は高まっている。今後、乳製品カーストはどう変化していくのか?
「今後はカルシウムやタンパクだけを摂りたいというニーズではなく、複合的な栄養価を摂りたい需要が高まり、個々の健康課題に即した物が求められるようになっていくと思います。栄養価を付加した『加工乳』や『乳飲料』は、今後も伸長していくのではないでしょうか」
「牛乳の栄養素であるカルシウムやたんぱく質は、日々の健康に欠かせない栄養素です。一方で、昨今の値上げも1つの要因となり、若い世代の牛乳離れが特に課題となっており、牛乳の消費量が下がってしまうと永続的な生乳や乳原料の確保が難しくなっていく可能性がございます」と現状の課題を説明してくれた谷内さん。
「そういった中で、『あじわい便り』のようなお手軽価格で乳の栄養素をお届けできる商品は、必要と考えています。Xで話題となり、牛乳ではないということでネガティブな印象を受けた方もいらっしゃったのは拝見していますが、『あじわい便り』は、乳由来原料100%であり、コップ1杯あたりでカルシウム188mg、たんぱく質5.1gも摂取でき牛乳と同じように日々安心して飲んで頂けるおいしさの商品です。今後も乳の栄養素を幅広い世代へお届けし、皆様の健康を応援し続けたいと考えております」
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