芦田愛菜&岡田将生『果てしなきスカーレット』の声優に決定、細田守監督作品初参加

アニメーション映画『果てしなきスカーレット』11月21日公開(C)2025 スタジオ地図

【動画】スカーレットの声は誰が?特報内で初解禁
本作は、「人は何のために生きるのか」という根源的なテーマを描く骨太な物語。主人公は、中世の王国の王女・スカーレット。平和を望んでいた父を目の前で殺され、復讐に取りつかれた彼女は、失敗して命を落としたのちに“死者の国”で再び宿敵への復讐を果たそうとする。ティザービジュアルや特報映像が先行公開され、これまでのスタジオ地図・細田作品とは異なるダークで壮大な世界観が話題を呼んでいる。
主人公スカーレットの声を務める芦田は、「怪盗グルー」シリーズや『映画 えんとつ町のプペル』(20年)など数々のアニメ作品に声で出演。本作では、子ども時代から19歳のスカーレットまで、当時19歳だった芦田が豊かな声色で演じ分けた。これまでの芦田のイメージにはない役柄で、復讐相手に怒りを露わにし、アクションシーンでは声を張り上げたかと思えば、自身の復讐心に対して苦悩する…感情の起伏が激しく、同時に繊細さも求められる難しい役どころ。
細田監督は「スカーレットをここまで表現できたのは芦田さんのおかげです。すさまじい演技の連続で、なんと素晴らしい俳優なんだ、と収録中、何度も驚きました。復讐に取り憑かれた中世の王女に、芦田さんは全身全霊で憑依(ひょうい)しています。彼女のかわいらしい外見からはとても想像できないほど、本番中は迫力に満ちています。圧倒的な狂気と、身悶えするほどの葛藤、そしてその奥に隠れた清らかな人間性が、十二分に表現されています。芦田さんのお芝居は、この映画の大きな見どころのひとつです」と賛辞を送っている。
一方、岡田はスカーレットと“死者の国”で出会い、旅を共にする現代日本の看護師・聖(ひじり)を演じる。『ドライブ・マイ・カー』(21年)など数々の話題作で存在感を示してきた岡田にとって、長編アニメ声優は本作が初挑戦となる。現代で命と向き合う看護師の聖は、ボロボロに傷ついたスカーレットを無償の優しさで支える一方、自らも「なぜ死者の国にいるのか」という謎を抱えながら、スカーレットのバディとして物語を動かす重要な役割を担う。
岡田はドラマ『トラベルナース』(22年、24年)でも看護師役を演じており、アフレコ時には「いろんな仕事が地続きに繋がって(その経験が)生きていることを実感しています」と感慨深く振り返っていたそう。また、穏やかで優しい声も看護師である聖にぴったりで、細田監督は「岡田さんは、演技が上手くて誠実で、でも謙虚で控えめな方でもある。“聖ってこういう人かもな”と、聖の人物像を、岡田さんを通して理解したような感覚がありました。聖は、命に関して真摯に向かっていく能動的な力もあれば、スカーレットのように復讐という怒りと狂気を持った人物にそっと寄り沿って慰める優しさもある。この両面性は、岡田さんご本人の人間性とも通じるものがある、と感じます。役と俳優がぴったり噛み合っている、と強く思わせられました」と語っている。
芦田と岡田は、映画『星の子』(20年)から5年ぶりの共演で、当時の舞台あいさつで「次は仲の良い役で共演したい」と話していた。感情をむき出しに復讐に取りつかれたスカーレットと、すべてを癒し包み込もうとする聖。細田監督の世界観の中、共に旅をするバディとして、2人の声がどう化学反応していくのか、完成が楽しみだ。
本作では細田作品としては初めて「プレスコ」(映像制作前に声を収録し、音に合わせてアニメを制作する手法)を導入。1年前にプレスコを行い、最新のアフレコでは芦田と岡田が同時に収録を行った。芦田は「一緒に演じることで、スカーレットと聖の対比がとても演じやすかった」と振り返り、岡田も「この経験は自分にとって大きいもの。細田監督とご一緒できて良かった」と語っている。
新たに解禁されたビジュアルは、幻想的な空間で剣を構えるスカーレットと、それを支える聖の姿を描いたもの。看護師のユニフォーム姿で救命バッグと弓矢を背負う聖のキャラクタービジュアルも初公開となった。「血に染まるスカーレット」が印象的だったティザービジュアルとは対照的に、“死者の国”で出会うふたりの物語への創造をかき立てる。
■スカーレット役:芦田愛菜のコメント
スカーレットは、中世の王女で私と同世代の19歳という設定ですが、根底にあるものや価値観が違う部分がたくさんあり、演じることがとても難しかったです。
監督から「現代の19歳と中世を生きる19歳は違う。一国の王女としての自覚や覚悟がある感じがほしい」と言葉をいただき、ジャンヌダルクやエリザベス1世など、動乱の世を生きた女性たちのことを調べ、少しずつ役作りしました。
“復讐”とはどのような気持ちなのか、きっと大きな声を出さないと立ち向かっていけないだろうと想像しながら演じました。叫ぶシーンでは、少し戸惑いもありましたが、全力でやってみて“これだ!”と吹っ切れた瞬間があり、どんどん役が体に馴染む感覚がありました。
スカーレットは、復讐に燃えて狂気的に見える部分もありますが、そうせざるを得ない状況を思うと、愛おしく、まっすぐ駆けていく姿は、観てくださる方々も応援したいと思ってもらえるのではないかと思います。
混沌とした世界の中で一生懸命に生きようとする人々が描かれた作品ですが、それは現代世界にも通じる部分があり、また、苦しいことや絶望してしまうことがたくさんある中、それでも一生懸命前を向いて生きようとする人々に、いち観客として心打たれました。そのような明日への希望を感じていただける作品になっているのではないかと思います。
■聖役:岡田将生のコメント
長編アニメの声優に初めて挑戦しましたが、声だけでの表現はとても難しく、感情がこんなにも伝わりづらくなることを今回初めて知りました。色々なアニメを観させてもらっていますが、声優さんのすごさを改めて実感しています。
僕が演じた聖は、困っている人たちに何の見返りもなく手を差し伸べるような人で、簡単に言うととても理想主義者です。復讐に燃えるスカーレットの鞘(さや)のような存在となれるよう、彼女の支え方や寄り添い方、聖の優しさや誠実さを伝えられるようにキャラクター像を作っていきました。スカーレットから反発されるシーンもありますが、今この世界でとても必要な人だと思います。スカーレットが抱えている問題や彼女が導き出す答えを、皆さんも彼女とストーリーに沿って考えながら、聖を通して、優しさや人に対して誠実さを求めてはいけないのか、求めるべきなのか…感じ取っていただけたらうれしいです。
細田監督の作品をいつも楽しみにしていましたが、自分がその内側に入れてもらえたことは嬉しくもあり、不思議な感覚です。正直、まったく内容を知らないまま、映画館で観たかった…と思ってしまう“細田作品ファンな自分”もいます。
いちファンとして作品が完成するのを楽しみにしています。皆さんも是非、楽しみにお待ちください。
-
トム・ブラウンみちお『ダブルインパクト』敗退に悔しさ 密着カメラのインタビュー拒否
ニッポン放送のポッドキャスト番組『オールナイトニッポンPODCAST トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』の最新回「ep.194 単発最多!?&かくれんぼ …
エンタメ 41分前 ORICON NEWS
-
コスメブランド「ローラ メルシエ」日本市場撤退に「考え直して…」「ショック」「ありがとう」反響 資生堂ジャパンが輸入販売
コスメブランド「ローラ メルシエ」が今年10月31日をもって、日本市場から撤退する。公式サイトで発表した。資生堂ジャパンが日本代理店を務めている。 【画像】…
エンタメ 42分前 ORICON NEWS
-
【上半期急上昇TV出演】『あんぱん』今田美桜&北村匠海がともに1位に【一覧あり】
テレビ番組・CMのリサーチを行うエム・データは4日、2024年下半期と25年上半期を比較し、東京地区地上波キー局で放送されたテレビ番組に出演した人物を対象とし…
エンタメ 53分前 ORICON NEWS
-
設楽統「上半期TV番組出演」2年ぶり総合トップ 川島・澤部が続く【エム・データ調べ】
テレビ番組・CMのリサーチを行うエム・データは4日、「2025年上半期TV番組出演ランキング」を発表。毎年、安定した出演回数を誇る設楽統(バナナマン)が【33…
エンタメ 53分前 ORICON NEWS
-
【上半期TVマルチ出演】有吉弘行が初首位 濱家・やす子が続く
テレビ番組・CMのリサーチを行うエム・データは4日、NHKを含む東京キー局全ての局に一定回数(10回以上)出演している、マルチな活躍を見せる人を対象とした「2…
エンタメ 53分前 ORICON NEWS