『プロジェクト・ヘイル・メアリー』実写化までの軌跡 原作者アンディ・ウィアーが出版前にライ…

2026/03/21 08:30 

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平凡な中学教師ライランド・グレース(ライアン・ゴズリング)が宇宙へ『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(公開中)

 公開中の映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。本作は映画『オデッセイ』の原作者として知られるSF作家アンディ・ウィアーの世界的ベストセラー小説を実写映画化した感動のSF大作。主演はライアン・ゴズリングが務め、地球滅亡の危機を救うため宇宙の果てへ旅立つ中学校教師の壮絶なミッションを描く。

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 本作は、原作小説が出版される前から映画化に向けて動き出していたという異例の経緯を持つプロジェクトだった。平凡な中学教師が宇宙で“不可能”に挑む壮大な物語を書き上げたウィアーは、主人公ライランド・グレース役について「実写化するならライアン・ゴズリングしかいない」と確信し、「出演だけでなく、映画化を共に進めるプロデューサーとしても参加してもらえたら」という期待とともに、原稿を本人に送付。さらに、「この作品では君のあらゆる演技の引き出しをフルに使えるし、感情豊かにもなれる!この作品なら君のやりたいことが何でもできるよ」と直接電話で熱意を伝えていたことを明かしている。

 原作者の熱い想いと共に届いた原稿を一気に読み終えたゴズリングは、「これほど壮大な旅路はない」と感銘を受け、主演だけでなくプロデューサーとして実写化を実現させようと決意。しかし、プロジェクト発足直後は世界的なパンデミックの影響で映画業界全体が停滞するという困難に直面した。それでもゴズリングは「太陽が死にゆく話だけど、深い希望に満ちている。不可能な問題を解決する力が私たちにはあるということ、あきらめなければ奇跡は起こりうるということを、この物語は証明している」と、映画化をあきらめることはなかったという。

 プロジェクトを少しでも前へ進めるため「この作品の映画化は一見不可能に思えたので、まずは自分よりいいプロデューサーを巻き込まなければいけなかった。最高の人材が必要」と考えたゴズリングは、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などを手がけた映画プロデューサーのエイミー・パスカルに本作への参加を打診。ライアンと同じく出版前の原稿を読み、強い感銘を受けたパスカルもすぐに合流した。

 さらにゴズリングとパスカルが監督として白羽の矢を立てたのが、『スパイダーマン:スパイダーバース』や『LEGO ムービー』を手がけたことで知られるコンビフィル・ロード&クリストファー・ミラー。ユーモアとスケール、そしてキャラクターの感情を巧みに融合させてきた2人についてパスカルは「この映画を任せられる完璧な人材は、フィル・ロードとクリストファー・ミラーしかいなかった。迷いはまったくなかった」と語っている。フィル・ロードとクリストファー・ミラーも一晩で原稿を読み上げ、参加を決断したという。

 原作者の強い思いから始まり、ハリウッド屈指のクリエイターが集結した本作。ウィアーはゴズリングについて「彼の演技は予想していた通り、私が作り上げたキャラクターに多くの層を与えてくれた」と絶賛している。

 ロード監督は「不可能に見えることが実際に起きうる時代を、私たちは生きている。この映画は、想像力と善意を持った人々が集まったときに何が可能になるかという物語だ」と語っている。原作者の情熱と製作陣の挑戦が結実した本作が、どのように観客に受け止められるのか関心が高まる。
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