「共通点多くあった」 米副大統領候補の討論は「礼儀正しい論争」に

2024/10/02 12:27 

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 11月の米大統領選に向けて1日行われた副大統領候補による討論会で、民主党のウォルズ・ミネソタ州知事が終盤に「今夜の討論を楽しんだ。共通点も多くあった。失言に関しては同情する」と述べ、共和党のバンス連邦上院議員が「私もだよ」と笑顔で応じる一幕があった。

 過去2回の大統領候補の討論会と比べて、両者が敬意を表す場面が多く、CNNは「礼儀正しく、政策に焦点を当てる討論会」と評した。

 討論会では、バンス氏が「選挙に勝つことを望んでいるし、勝つと思っている。しかし、もしウォルズ氏が次期副大統領になれば、私は成功を祈るし、望まれれば手助けする」と述べる場面もあった。

 6月の大統領候補の討論会では、民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領は握手さえしなかった。9月の討論会ではハリス副大統領がトランプ氏に歩み寄って握手はしたが、討論会中は緊張感があった。

 しかし、今回は冒頭から穏やかな雰囲気だった。移民政策や人工妊娠中絶を巡って熱弁し、相手の主張に激しく反論する場面もあったが、相手の発言を妨害する場面はほとんどなく、発言後に「どうぞ」と相手に反論を促すこともあった。【ワシントン秋山信一】

毎日新聞

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