ジョージアが選ぶのはロシアかEUか 26日総選挙、安保にも影響
ロシアの隣国ジョージア(グルジア)議会(定数150)の総選挙が26日に投開票される。親露か親欧か外交路線が大きな争点となっており、周辺地域の安全保障や経済環境にも大きく影響しそうだ。
ジョージアは大統領制だが、2010年代からは国会が選ぶ首相が政治の実権を握っている。与党「ジョージアの夢」は親露に傾きつつあり、目指していた欧州連合(EU)加盟の手続きも停止している。各野党は親EU路線を取っている。
◇国民は根強い反露感情
「戦争ではなく、平和を選ぼう」。23日、首都トビリシで「ジョージアの夢」創設者でロシアで財を成した大富豪でもあるイワニシビリ元首相は支持者らにこう語り、親EUの野党はジョージアをウクライナ危機に巻き込もうとしているとの持論を展開した。
旧ソ連構成国だったジョージアは08年にロシアと軍事衝突した経緯がある。国内に親露派勢力が実効支配する二つの未承認国家もある。
そのため国民の間では反露感情が根強い。ただ、ジョージアの夢が12年に与党になると、ロシアとの関係改善に取り組む一方で国民が支持するEU加盟も22年に申請するという、「両にらみ」の外交に取り組んできた。
◇現政権は親露へとかじ
しかし、24年に入り現政権は親露へと大きくかじを切った。6月には、外国から資金提供を受けたNGOなどの組織を事実上「スパイ」扱いして規制する法律を成立させた。9月にはLGBTQなどの性的少数者の権利を制限する法律を複数可決した。いずれもロシアに似通った法律がある。
一方でサーカシビリ元大統領が創設した「統一国民運動」などの野党各党は親EU路線を訴えた。支持者らはトビリシで20日、大規模な集会を開いた。
EUのボレル外務・安全保障政策上級代表(外相)は17日、「ジョージアで民主主義は明らかに後退している。総選挙は、ジョージアが欧州へと向かうか離れるかの正念場になる」と話した。
総選挙は今回初めて完全比例代表制で行われる。地元メディアによると、ジョージアの夢が優勢だが、過半数を獲得できるかは見通せない状況だという。【ブリュッセル岡大介】
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