中絶巡る各州の住民投票、容認派は7勝3敗 ハリス氏の思惑外れる
米国では5日の大統領選に合わせて、人工妊娠中絶を選ぶ権利を巡る住民投票が計10州で行われた。大統領選の激戦州だった西部アリゾナ、ネバダ両州を含む7州で中絶容認派が勝利したが、中絶の権利擁護を訴えた民主党のハリス副大統領は西部の両州でリードを許しており、ハリス陣営が期待した「相乗効果」の思惑は外れた。
米メディアによると、アリゾナ、ネバダ両州では中絶を選ぶ権利を明文化する州憲法改正案がそれぞれ6割以上の賛成で可決された。リベラル派が多い東部ニューヨーク、メリーランド、西部コロラド各州に加えて、保守的な西部モンタナ州や中西部ミズーリ州でも中絶容認派が勝利。ミズーリ州では中絶禁止が無効になった。
一方、南部フロリダ州で中絶規制の緩和を求める州憲法改正案は約57%の支持を得たが、可決に必要な60%に届かなかった。妊娠6週より後の中絶を原則禁止する州法が維持された。中西部ネブラスカ、サウスダコタ両州でも中絶容認派が敗北した。連邦最高裁が2022年に州による中絶禁止を容認して以降、各州の住民投票では中絶容認派が全勝してきたが、今回は結果が割れた。
次期大統領に選ばれた共和党のトランプ前大統領は、第1次政権では中絶反対派を連邦最高裁判事に指名するなど、中絶規制強化に一役買った。しかし、22年中間選挙では中絶が大きな争点になり、共和党が苦戦。その反省を踏まえて、トランプ氏は今回の選挙戦で「中絶規制については各州が判断すべきだ」と国政選挙での争点化を避け、連邦法による一律の規制にも反対した。【ワシントン秋山信一】
-
移民100人超が不法越境 トランプ氏就任前の「駆け込み」に懸念
米大統領選で共和党のトランプ前大統領が勝利を確実にしたことを受け、移民に対して厳しい姿勢を取るトランプ氏が大統領に就任する来年1月前に移民が国境に殺到するとの…国 際 2時間前 毎日新聞
-
GAFAMトップ、トランプ氏に祝意 技術開発で協力意向示す
米検索大手グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は6日、大統領選で勝利したトランプ前大統領に祝意を表明し、技術開発で新政権に協力する考えを示した…国 際 3時間前 毎日新聞
-
米司法省、トランプ氏の訴追手続き終了を検討 米報道
米ABCニュースは6日、司法省が5日の大統領選で勝利したトランプ前大統領に対する2件の連邦法違反事件の訴追手続きを終了させる検討に入ったと報じた。「現職大統領…国 際 3時間前 毎日新聞
-
韓国大統領がトランプ氏と電話協議 北朝鮮に懸念「近いうちに会談」
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は7日、米大統領選で当選確実となった共和党のドナルド・トランプ前大統領と電話協議した。両氏は北朝鮮による核・ミサイル開発…国 際 3時間前 毎日新聞
-
トランプ氏に祝意の中東諸国、ガザ早期停戦の「ディール」に期待
米大統領選で勝利したトランプ氏に対し、中東各国は6日、相次いで祝意を表明した。パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が続く中、中東諸…国 際 4時間前 毎日新聞