カーター元米大統領のひつぎ、米議事堂に安置 9日に国葬

2025/01/08 11:40 

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 昨年12月29日に100歳で死去したジミー・カーター元米大統領の遺体を納めたひつぎが7日、首都ワシントンへ移送され、連邦議会議事堂に安置された。ワシントン大聖堂で9日に営まれる国葬の前まで、一般市民の弔問を受ける。

 星条旗に包まれたひつぎは、7日に地元の南部ジョージア州から遺族が伴って飛行機で移送され、ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地に到着。カーター氏がかつて海軍に所属していたことをたたえ、米海軍記念碑前を経由した。ひつぎは、馬がひく台車に乗せられて議事堂へ向かった。

 議事堂内では、ひつぎは、ハリス副大統領や上下両院の両党執行部メンバーらが待つ「ロタンダ」と呼ばれる円形の大広間に運ばれ、安置された。ハリス氏は、カーター氏による環境保護政策や、エジプトとイスラエルを和平協定締結に導いたことなどに触れ、「彼は人々のために尽くし、世界をより良いものにした」などと弔辞を述べた。

 9日の国葬には、バイデン大統領やトランプ次期大統領ら歴代大統領をはじめ政府高官らが参列する。日本からは菅義偉元首相が出席する。【ワシントン西田進一郎】

毎日新聞

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